生存報告日記

ピクルズジンジャー

2019年

12月

12/25 性懲りもなく、あと長期連載を終えた感想。

 2019年も終わろうとしているクリスマス当日、このようなエッセイを始めてしまいました。

 ピクルズジンジャーと申します。こんにちは。初めましての方は初めまして。


 さて、なぜこんな中途半端な時期に新しい連載エッセイなどをはじめたかという理由でもひとくさり語らせていただきます。


 数日前に約一年半もかけていた連載小説をなんとか完結させました。その反動で、一種の燃え尽き状態におります。

 新しい物語の案や書きたいネタがないわけではないのですが、まだまだ書き始められる段階にまでネタが固まっていないのと「フルマラソン完走したばっかでまたマラソン走れるかい!」という心境により休息をとっております。

 今まで執筆に充てていた時間は何をしているのかといいますと、本を読んだり家族といる時間を増やすことにつかっております。連載に持てる気力その他食われたのでインプットと充電に当てている感じですね。


 そうやって休息にあてていても、今までの習慣から何かしら書かないと落ち着かないわけでして。

 とはいえ、書きたくても今すぐに小説や物語が書ける体力や気力やアイディアが整っていないわけで。

 しかしなにかしら書きたいわけで――と、ロクにみたこともない有名ドラマの有名な言い回しを真似たくなるような心境に陥り、それならば頭にうかんだことでも書く日記風のエッセイでも初めてみようかい、という結論になり、本日こうして書き始めてみたわけです。

 

 一時はひどい近況ノート更新魔でもあったぐらい、無目的な文章を書き綴ることは結構好きなのですよ。何か書きたいけど書けないよう……と無駄に焦ってソワソワするくらいなら、とりあえず書きたい欲求だけでもおさめてやろうと判断しました。


 そんなわけで己の精神安定のために始めたような新連載ではあります。毒にも薬にもならぬことばかり書く予定でありますが、多少は読みごたえのあるものにはしようという意気ごんでおります。

 よろしければどうぞお付き合いくださいませ。


(なお、これまで連載していたエッセイの方は読書エッセイ以外のものは完結扱いにする予定です。いままでお付き合いくださりありがとうございました)。


 ◇◆◇


 さて、先ほど述べた通り長編連載を終えたばかりなのでその雑感など。

 ちなみに作品はこちらになります。あからさまな導線づくり、失礼いたします。


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885611315


 大勢の女子の中に男子が一人なハーレムラブコメにみせかけて百合という、特殊な学園が舞台のドタバタものです。作者からみた売りは、ヘンテコ可愛い女子とすっとんきょうな世界観の競演でしょうか(←訊くなや)。

 話数も多けりゃ一話当たりの文字数もバカみたいに多いという、読まれるweb小説のセオリーを無視しまくってる割には読者様や応援に恵まれて、腐らずにやってこられた連載でございました。この場を借りまして、応援くださった皆様にお礼を述べさせていただきます。本当にありがとうございました。


 それにしても……。


 見切り発車で始めた連載で、書きながら私も主人公と一緒に世界観の謎をさぐるというような話づくりをしていたためにそれはもう大変、といいますか己の実力不足を痛感する連載となりました。後半から終盤にかけてなど、「耳をすませば」のクライマックスシーンが常に頭にある状態でしたよ。

 ……といってもあそこじゃないですよ、天沢せいじが月島雫を自転車に乗せて登朝日を見せるシーンとかじゃないですよ? そのくだりの前、月島が天沢祖父に初めて書き上げた小説を見せてその感想を待つシーンから鍋焼きうどんを食べるところまでですよ。

 天沢祖父から温かい労いの言葉をかけられた時に、「嘘! 嘘!」と否定しまくったり「私、分かったんです。今のままじゃ駄目だって……」と自分のレベルを直視した月島だとかのシーンが頭の中をぐるぐる駆け回り、共感が止まらぬ有様でした。ほんとだなぁ、月島。書いていくといかに自分が何も知らないかを痛感させられるよなぁ、月島……。


 とまあそんな状態の自分に、優しい励ましの言葉をかけて月島の挑戦を肯定してくれたり、鍋焼きうどんを御馳走してくれる天沢祖父の存在が神のように思えてくるわけですが、同時に「月島、お前はエルフとドワーフの違いを知ってるような爺さんに読ませられるジャンルで活動していてよかったな」の思いもまた消せないのでした。あたい、自分が月島だったとしても自分が書いたものをあんなジブリ界にしか生息してなさそうな爺さんに読ませる勇気無いよ……(どうでもいいが、月島雫ってそのまま年齢をとっていたら2019年現在アラフォーになっている筈だな。英文科とかに進んで図書館司書資格とか取って、今でも小説書いていたりするのかな? なろう系の流行に渋い顔しつつ)。



 ともあれ、今度また長編を連載する折にはクライマックスでの月島状態から脱せるレベルには達していたいですね。そのためには休養をとって、インプットをしっかりするべきでしょうね。



 インプットといえば、読書メモ的なこともこちらに記していこうかと。

 昨日まではスティーブ・エリクソン『ルビコン・ビーチ』を読んでいました。分かったようなわからんような、やっぱりわからんような……という小説が好きなために好みには合致しておりました。読むのは大変だったけど、別作品も読んでみたい。

 その次に読み始めたのがクリスティーナ・ダルチャー『声の物語』。のっけからのディストピア、いやー! ちゃんと『侍女の物語』も読んで予習してたけど、いやー! という気持ちで読み進めています。続きが気になる。

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