全米が息を呑んだ Bahia Hondaの海岸
さて、この二日で三度も入場したエバーグレーズ国立公園。もう存分に満喫できました。予想以上、期待以上の結果となりました。次来る機会があれば、エアボートとアリゲーターを食べることを目標にしたいと思います。
そして、僕はそこから今回の旅の最終目的地である、キーウエストへと車を走らせることになるのです。
キーウエストとは、フロリダ半島の南に位置するフロリダ・キーズ諸島の最も西南にある島です。アメリカ合衆国の最南端でもあります。
島と島を繋ぐ道路はオーバーシーズハイウェイと呼ばれ、その中でも最も長い橋、7マイルブリッジは様々な車のCMで流れたことで有名。それほどに海の青と空の青の間を一本の道が続く光景は壮観で爽快です。
そして、なによりその途中にある島々。
これがどこを取っても綺麗で、見るからに南国の島と言う感じ。変に小綺麗ではなくて、そこに家が建っているだけと言う感じの簡素なものなのですが、それがまた良い。
そして何より
お昼は3時頃にLazy Days Restaurantと僕好みの名前のレストランで食事をしました。これがまた素晴らしいオーシャンビューの二階テラス席でして。思わずまた、海産物全部のせ(ロブスターものっています)のパスタを頼んでしまって、うっかり6千円のランチとなりました。
朝食は抜いたし、新年初めの食事だし良いか、と軽く考えてオーダーしました。大丈夫か、この社会人。
景色と美味しい料理に満足した僕は眠気が襲ってきたので、Bahia Hondaへと急ぎます。
その途中、7マイルブリッジが目の前に現れました。
僕は慌ててiPodの曲を探し始めます。今日の朝から、7マイルブリッジを渡る時は爽やかな曲を掛けてやるんだ。と、心に決めていたのです。
そして、選んだのはJack's Mannequin――I'm readyとかBruisedとかを大音量で流す。歌詞の内容はともかくこれが爽快な雰囲気に合って、気分はウキウキ。窓を全開にして、音量も上げて、風とJack's Mannequinの曲を受けながら走る海上は最高。
心なしかカッコよくなっていたはずです。
今なら街コンアプリのCMなら採用されそうなくらい爽やかな好青年だったはずです。
橋を渡り切ったら、その島がまさにBahia Honda Keyです。
左側にある州立公園の入り口へと入ります。入った瞬間、Admission Fee(入場料)の看板が見えてくるのですが、その額なんと450?!
「由海さん?!?!」
と、一瞬でも疑ったことを恥じました。
なんてことはない、4.5ドルの間違いですね。ピリオドが見えなかったので、金持ちしか入れないビーチかと思ってヒヤヒヤしましたよ(バカ)。
もう4時を回っていたこともあり、帰る人もいるほどで、ほどよい込み具合でした。僕は早速、靴を脱ぎビーチに降り立ちます。
砂浜自体は凄く短くて浅いです。
入場ゲートに一番近い駐車場の前の海岸は3mほどの砂浜の深さでしたが、そんなことはビーチの甲乙には関係ありません。
「全米で一位に輝いたビーチ」という前評判に違わぬ美しさ。打ち寄せる透き通った透明な水は温かく、僕の足を包んでいきます。かなりの遠浅なビーチはどこまであるいてもひざ丈ほどしかにならない所もあり、一面エメラルドグリーンの海の中に一人立っています。
心地よい波を足で受ける。西の空には白く落ちる太陽。そして、途中までつながった遺跡のような昔の橋。
すべてが素晴らしかったです。
残念ながら一人で海に向かって出来損ない前宙とか、バク宙をする元気も勇気もなかったのですが、ゆったりと海岸沿いを物思いにふけりながら歩くという大人な海の過ごし方が出来ました。
3枚以上、甘い薄皮が剥けていぶし銀な大人の雰囲気が醸し出せていたに違いありません。
今ならば、地方の漁業組合のCMなら即採用されそうなくらい渋い仕上がりだったはずです。
そして、砂浜に寝っ転がって、ウトウト。
元旦に、綺麗な海に浸かって、そのまま半袖水着で夕陽で日向ぼっこって、素晴らしいシチュエーションですよね。
寒さに震えるなんて考えられません。
やはり、暖かさというものは人を幸せにする。
そんなことを考えた、Bahia Hondaでした。
ぜひ、また誰かと一緒に来よう。
その時はドライ・トートゥガス国立公園と、その他の場所もしっかり回ろう。
2020年新たに出来た、人生の目標です。
今の人生の夢は、「大切な人と犬と一緒に暮らす」です。
エトセトラとして、「フロリダキーズが似合う男になって、すしざんまいのCMに出れるくらい爽やかで渋い大人になる」が出来ました。
なんか、もうちょっとこっちも似合うんじゃない?
みたいなCMがあったら教えてください。
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