最大の移動日 無事フロリダ州オーランドへ
ニューオーリンズは生憎今日も曇り模様。小雨がぱらぱらとしているでしょうか。この年末はあまり晴れの日がありませんね。ヒューストンくらいでしか綺麗な青空を見ていません。
昨日も「マリファナ下さい」おじさんと出会ってしまい、ジャズバーで5杯ほど、しっかり2時間くらい飲んでしまいました。起きれるか心配でしたが、意外と眠気もなく準備が出来ました。
朝ごはんには、由海さんに教えてもらった甘い甘いプラリネ(砂糖を煮詰めて焦がし、ア-モンドやヘ-ゼルナッツを加えて、冷やした豆板を砕いてペ-スト状にしたもの)を食べて、英気を養います。甘いが、それがいい。美味しい。
今日はルイジアナから3州移動して、最終目的地であるフロリダ州に入る日。行程の途中でタイムゾーンが変わり、時差によって1時間が自動的に押すのも覚悟の上。更に、旅行で一番長い走行距離670miles(約1070km)。
結構、気合を入れて、ニューオーリンズを後にしたのですが、結果として杞憂に終わりました。というよりも、一番楽な行程に感じました。
眠気に襲われることもなく、長い渋滞も無く、ほぼ予定通りに着けました。
日本の地図上では宗谷岬手前の小平まで来ていたのですが、本州最北端である宗谷岬まで余裕で着いちゃいましたね。鹿児島の南端から3日とちょっとで最北端まで来たことになります。そして、そのまま北海道の東の先、根室まで行き、札幌まで戻ってきたくらいを今日は走りました。あぁ、今日も頑張った……。
今は、フロリダ半島北部の都市オーランド郊外にあるシーザーさんの素敵なお宅の一室でキーボードを叩いています。このお宅は本当に素晴らしいですね。今まで泊ってきた中でもかなりの綺麗さと大きさを誇っています。
しかし、大きなトラブルも疲労も無かったとはいえ、7時に出て、現地時間の6時前に着きました。実10時間も運転に使ってしまったので、今日は何にも出来ていません。
一つだけ、思ったことがあるのでそれを書きます。
一人旅は自分でどこに泊まるか、どこに行くかを行き当たりばったりで適当に決められる。その自由度の高さが魅力的ですよね。
実際に、シーザーさんのお宅は今日の朝予約しました。幸い二日間で120ドルと格安でした。ホテルは最低でも一泊200ドル。モーテルでさえ100ドル越え。やっぱりこの時期のフロリダは高いですね。三分の一以下のコストで済んだのでAirbnbは重宝します。
しかし、自由な一人旅にも一つだけ欠点が……。
人の多い場所での食事が困る。ということ。
これは個人的な意見なのですが、長蛇の列が出来ているレストランに一人で並ぶのは気が引けるのです。ましてや、家族やカップルで和気藹々と過ごすこの時期のアメリカのお洒落なレストランは。
どうしても観光地は人が集まりますから、人気店は列が出来る。その中で待ちたくないのです。一人が好きなくせに、ふり切れないのが悲しいですね。でも、どうしても周りの目が気になるのです。
実は今日も近くにある少し高級感の漂うシーフードレストランまで車を走らせて、雰囲気を覗いてみたのですが、どうみても場違いだったのですごすごと諦めました。
やっぱり一人に優しいのは、大きなテーブルやボックス席ばかりの大型店より、比較的小ぶりな二人席やカウンターがある隠れ家的なお店ですね。
そして、その中でも選定基準は待たないかどうかです。つまり、行きたい順位を決めておき、待ち時間があるかどうか聞きます。20分以上待つ必要があれば次の店に行きます。といった風にします。これも運ですね。レストランとも出会いです。忙しかったり、臨時休業とかで入れなかったらしょうがない。それは運が無かっただけなのです。
予約とかはしたことないですね。予約すると自由度が減りますし、単純に面倒なので……。
もちろん、複数人で旅行する時は、全部予約しますよ。誰かといる時は人気店に行きたいので。閉まっていて、何か変な空気に……とか嫌ですし。
そして、僕はシーフードレストランを諦めて、近くにあるよさげなイタリアンへと足を伸ばしました。外から見ると数人のカップルが待っているようで、とても盛況でした。ダメ元で受付に待ち時間を聞いてみると、カウンター席が空いており、カップルより先に入ることが出来るとのこと。
早速お店に入ると、明るい雰囲気の木の温かみがしっかり出たお洒落なインテリア。お店は活気があって、とても好きな空気でした。僕はそのお店の名前がついた一番高いディナーメニューを頼みます。
これが何も考えずにそのレストランを一番楽しめる方法だと考えています。英語でメニューを読んでもどんな料理か分かんないですもの。ほぼ全てのレストランに言えますが、一般的な料理名じゃない限り、英語のメニューを理解して読んだとしても、出てくるまで全く想像がつきません。それも楽しくないですか? こんな料理だったんだ! という驚きが好きです。
そして、出てきたのはトマトクリームベースのソースがたっぷり掛かったフィットチーネ、チキンブレスト、シュリンプが一つの楕円型の大皿に大胆に乗ったとても美味しそうな料理でした。
アメリカのイタリアンって場所を選ばないと、麺がのびのびだったりして、日本人には受けないのですが、ここはしっかり食感が残っていて味はもちろん、とても満足のいく料理でした。
もちもちのパスタの上には、フレッシュなトマトと少し甘味のある干しトマト(?)が散りばめられており、その右側には柔らかい鶏肉の上に弾力のあるエビが乗っています。そして、全体にクリーミーなソースがたっぷり掛かっています。
店員さんが「チーズはいかが」と聞いてくれたので、もちろん笑顔で「Yes, Please!!」と答えます。全体に掛かる削られたチーズ……。僕はもう待ちきれませんでした。
パスタを一口楽しんで、お肉に浮気しては、エビのぷりぷりを確かめる。
単独でも美味しいのに、それらを三つ一遍に食べられるなんてめちゃくちゃ豪華なお料理でした。これで20ドルは良かったなぁ、と満足してお店を出ました。今回のレストランは良い出会いでした。
お腹もいっぱいですし、そろそろ寝ようと思います。
明日、明後日は天気が悪いのですよね。
どこに先に行くか早起きして決めたいと思います。
それでは、また明日。
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