観光地の誤算 ジャズバーのセレクション
ニューオーリンズに来たからには楽しむべきなのがJazzですよね。
僕は前日の記事に書いたようにJazzは詳しくないですが、それでもLive演奏は楽しめます。日本だったらBlue Noteとか行ってみたい。新宿のDugというジャズバーが好きだったんですが、知っている方はいらっしゃるでしょうか。雰囲気がカッコイイですよね。それだけで好きでした。
なので、今日は昨日とは違うバーに行こうと意気込んで、人気が殺到するPreservation Hallという人気のジャズバーに並びました。6時の講演を見ようと、5時に列に並びました。その時点でかなりの行列が出来ていたのですが、ここまで来たからにはと覚悟を決めて列に加わります。
おかげで滞っていたカクヨムが捗りました。
さて、6時過ぎとなった時、列が動いて行きました。僕の後ろに並んでいたのはミネアポリス(北の都市)から来たご家族。僕と同様1時間ほど立ちっぱなしで待っていました。
そして、告げられる残酷な宣言。
「6時の講演は締め切りました。次は8時の講演になります」
あと、2時間ここで待てと……?!
そのまま並び続ける猛者もいましたが、流石に僕は諦めました。
1週間以上前なら追加料金を払って予約が出来たみたいですが、このバーを知ったのは昨夜のこと。間に合うはずもありません。
しょうがないですよね。
行き当たりばったりの旅はこういうことも起こりえます。
しょうがないので、僕はニューオーリンズ名物のベニエと呼ばれる砂糖がたんまりかかった四角いドーナツを買い、道端で食べたのです。揚げ物にシュガ―って鬼畜ですよね。でも、美味しいんだまた、これが。
僕は一人で口元と胸元に大量の砂糖をこぼしながら、3つのベニエをぺろりとたいらげました。美味しかったです。
あてが外れた僕は仕方が無く、昨日訪れたジャズバーに足を運ぶことに。昨夜の勢いを上回るスピードでビールを飲みます。
IPAを頼もうと「Big Babyを下さい」と言ったら爆笑されました。Big Easyだったのですが、スペルを見間違えたようです。店員さんが笑ってくれたので、その後も三度、Big Babyを頼みました。ある意味美味しかったです。
昨日同様、ジャズの生演奏を楽しみ、一人でカウンターで飲んでいると横にぱっと見小汚いおじさんが座ってきました。
きさくなアメリカ人らしく、挨拶から入ります。
どこから来たのか、一人か、ニューオーリンズは初めてか。なんて話になりました。どうやら奥様とお子さんと来ているのですが、既にホテルで寝ているそうです。仕方なく一人でこのバーに訪れたとのこと。
僕が日本から来ていることを伝えると嬉しそうに「一つだけ知っている日本語がある!」と言います。僕も日本語を知っていることと、話し相手が来たことに喜んで(一人客はほとんどいない)、「こんにちは」とか「ありがとう」が出てくるのを待ちました。
すると、そのおじさんから出てきた言葉はこちら。
「マリファナください」
二人で爆笑しました。
どうやら、昔アリゾナに住んでいたことがあったようですが、その時の日本人に教わったそうです。誰だ! こんな言葉を教えたのは! めっちゃ面白いやん!!
ちなみによくよく話を聞いてみるとこのおじさんは名前をクリスと言い、NY在住、両親はそれぞれ会社のCEOであり、兄は43社を保有。自身も3つの会社を経営しているという生まれながらの上流階級でした。
世の中、人は見た目じゃないな、と改めて思わされました。ちなみに好きな日本人はサスケで有名な漁師、長野さんでした。これも爆笑しました。
ニューオーリンズ。
アメリカからも陽気な人が集まる素敵な街です。
街の雰囲気は結構危ないかと思っていましたが、11時まで一人で出歩いても特に危険は感じませんでした。夜じゅう、警官がうろついていますし、観光客がおそくまでぞろぞろと歩いているので、逆に安全ですね。
もし、ジャズとお酒が好きなら絶対に足を運んでください。
かならず満足する経験が出来ると思います。
さて、明日は移動日なのでそろそろ寝ますか。
寝る前に読者兼素敵なアメリカエッセイストである由海さんに教えて頂いたプラリネを夜食に食べて寝ます。何だかお腹が空いて……。
明日はついにフロリダ州へ入る予定。
朝起きれるか不安ですが、頑張りたいと思います。
それでは、また。
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