弟の陰口?

 私、荒井愛梨は今保健室にいた。理由はわかる。それは私が朝礼の時に、私が喋る前に気を失ったからだ。


 寝不足もちょっとあるけど、私が倒れた理由は良ちゃん成分不足と軽い貧血のせいでもある。朝礼に立った時はしんどかったな〜 だって急に貧血の症状が来るんだもん…しんどいよ…そりゃ…


 私が寝ているベットの隣に本田君が座っている。彼はうたた寝をしていた。そういや、私みんなに朝礼で迷惑かけちゃったな〜 次の朝礼とかで皆に謝罪しなきゃ!! 


 言われてみれば私、誰に運ばれて保健室まで来たんだろう… ま…まさか…愛しの…良ちゃん!? いや…流石にそれは無いかな…絶賛、喧嘩中だもんね…きっと今いる本田君が保健室まで運んできてくれたのね…彼にお礼しなきゃな…


 私がそう考えていると本田君が起きた。


「ふぁぁ〜しまった… うたた寝してた…あっ!荒井さん!!目、覚めたんだね!! よかった!本当によかった!!」


 本田君は私が目覚めてた事に気がつくと少し大袈裟なくらい喜んでくれていた。本当に心配させていたのね… 悪い事したわ…


「本田君…その…ごめんなさい…いきなり朝礼で倒れちゃったりしちゃって…」


「良いよ そんなの気にしないでくれ その代わりもう無理しちゃダメだよ、荒井さん」


「えぇ…そうさせて貰うわね…それよりも本田君、貴方が保健室まで私を連れて行ってくれたの?」


「うん!そうだね! 俺がここまで運んだんだ!!」


「そう… 本当に悪い事をしたわね…本田君には…」


「良いって! そんな自分ばかりを責めないでくれ!! それよりも荒井さん、さっき弟さんが保健室まで来たよ」


 え!? ほ…ほほほほほ…ほほ本田君!?い…今なんて言ったの? 弟が来た? 


「え〜っと…本田君…弟ってそれは…貴方の弟さんかしら?」


「いや、そんなまさか! 荒井さんの弟さんだよ!」


………キャァァァァア!!う…嘘!!ほ…本当に!? 本当に!!良ちゃんが私を心配して保健室まで来てくれたの? 昨日喧嘩したのにも関わらず来てくれたの? 良ちゃん本当に優しすぎる〜!!


 もう〜!!良ちゃん!!本当に大大大大大っ好き!! 今日絶対に良ちゃんに謝ろう!!うん絶対!!


「あの〜荒井さん? 大丈夫?凄い顔が赤くなってるけど…」


「あ…ごめんなさい…本田君…大丈夫よ…それで良ちゃ…良弥はなんて?」


「………」


「本田君?」


「聞くんだね? 言っとくけど、今から言う事は冗談でも何でも無く本当の事だからね?」


 え? 何? 何て行ったんだろう…


「君の弟さん…良弥君は凄い君の事を罵倒していたよ…生徒会長なんか辞めてしまえ!!って言ってたな…そんな事を言いにわざわざ保健室まで来てたよ…」


…………え?……りょ…良ちゃん? 本当にそんな事を言ったの?…え? どうしよう…私…そんなに良ちゃんに嫌われてたなんて…


 どうしよう…そんな言葉を聞いたら今日謝れ無いじゃない…どうやって良ちゃんと今日から過ごせばいいの?


 私は本田君から聞いた良ちゃんの言葉を聞いて本気で死にたくなった…

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