保健室?
お姉ちゃんが体育館で倒れて、本田先輩がお姉ちゃんを抱えて体育館を出て行く所を見たので、僕もそれに着いて行った。
お姉ちゃん、大丈夫かな〜? 歩いて行く所しか見てないけど、結構体調悪そうだったもんな〜
本田先輩がお姉ちゃんを抱きかかえながら、保健室に入った。僕も後から保健室に入る。
確か、今日は保健の先生は出張か何かで学校にはいなかった筈だ。保健室の先生が学校に居ないとなると自分達だけで手当てするしかない…
「よう、来たのか 」
僕が考え事をしていると、本田先輩がそう話しかけて来た。 何故か、本田先輩の顔が険しくなっている様な気がする。 お姉ちゃんは保健室のベットで寝ている。
「荒井会長の事なら心配しなくてもいいぞ? 俺が荒井会長を保健室まで連れて行ったし、それに保健室の先生がいなくても代わりの先生が、もうすぐ来るだろうから、荒井会長の事は俺に任せて、君は授業に戻ったらどうだ?」
本田先輩が険しい顔をしながら、僕にそう言う。何でこんな険しい顔をされながら、言われなければならないんだろう?
「いや、悪いですよ、本田先輩 僕の姉を保健室まで連れて行ってくれたのに、それに加えて先生が来るまで本田先輩が僕の姉を見てくれるって言うのは、さすがに気が引けます」
「いや、だから良いんだって、ここは俺に任せて荒井君は授業に戻っていてくれよ」
「いやいやでも、さすがに…」
「荒井会長が言ってたんだ 君とは顔を合わしたく無いってね!」
(嘘だけどね!!)
「……え……?」
僕は本田先輩の言った言葉に耳を疑った。
「君昨日、荒井会長と何かあったんだろ?」
確かに昨日はお姉ちゃんと喧嘩した。僕は本田先輩の言葉に首を縦に振る。
「やっぱりか!! 荒井会長は朝から暗かったもんな それで俺に言って来たんだよ 君とはしばらく会いたく無いってね!! 顔を見るだけで失神しそうになると言ってたよ 荒井さんは」
(これも嘘だけどね!!)
……え…えぇぇぇぇぇぇぇぇ!! な…何だって!!? ぼ…僕と顔を合わしただけで失神しそうになるって… お姉ちゃんそんな事を朝から学校で言ってたのか? 僕、そこまでの事をお姉ちゃんに昨日したかな? いや、人って意外と自分が気が付かない所で傷付くって言うしな、きっとそうなんだろう…
それにしてもお姉ちゃんにそんな事を思われてたなんてショックだな…
「わ…わかりました…この場は本田先輩に任せます…」
「あぁ!! 俺に任せてくれ!!」
(よし! これで邪魔者は消えた!!)
僕は吐きそうになりながら、保健室を後にする。本田先輩の顔が険しい顔から、優しい顔になっていた。何でかは知らないけど…
それより今日から家でどうやってお姉ちゃんと過ごそうか…
最近、更新遅くて本当にすいません
ゆうちゃん
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