喧嘩した姉の気持ち?

 私、荒井愛梨は今これ以上に無い程の苦痛を味わっていた…今日、最愛の弟の良ちゃんと喧嘩をしてしまったのだ。


 私がお母さんと一緒に服を買いに行った後、お母さんと別れて、夕飯の買い出しに行き、家で良ちゃんの大好物のハンバーグを私は作っていた。私に友達からの連絡が来たのは、私がハンバーグを焼いた後だった。


 私はスマホの連絡が来た時の音を確認した。スマホを見てみると友達から連絡が来ていた。友達の連絡は…


<今日私が行ったショッピングモールに愛梨の弟が女の子を連れて歩いてたよー>


と言う内容と、写真が送られてきた。その写真は確かに私の良ちゃんが女の子を連れてご飯屋さんのお店に入って行く所を捉えていた。


 私はその写真を見てショックだった。だってそうでしょう!? 良ちゃんは私という人がいながら他の女の子と歩いてたんだから!! しかもその写真に写ってた女の子! 前に私に良ちゃんとの帰りを邪魔させた品川さんって言う女じゃない!!


 良ちゃんも良ちゃんで何他の女の子と一緒にご飯を食べようとしてるのよ!! 連絡もしないで!!


 私は友達からの連絡を見た瞬間、嫉妬に震えていた。本当は夕飯もハンバーグ以外に何か作ろうと思ってたけど作る気が無くなった。良ちゃん、晩ご飯食べてくるの分かったし… それと…私って良ちゃんの事本当に好きなんだなーって分かった。


 だからだろうか…良ちゃんが帰ってきて、良ちゃんの顔を見た瞬間、怒りが湧いてきたのは………


 私は良ちゃんが帰ってきた後、良ちゃんにまた、冷たく接してしまった。冷たく接してしまったら、良ちゃんも、私に怒鳴ってきた…… 私はびっくりした。 だって良ちゃんに怒鳴られたのこれが初めてだったんだから!!でも…怒鳴られても仕方ないのかも知れない…だって最近の私って…ちょっと自分勝手だったと思うから……


 でも、私が本当に耐えられ無かったのは、良ちゃんが言った次の言葉だった…


「そんなお姉ちゃんは大嫌い」


良ちゃんは私にそう言った。大嫌いと聞こえた瞬間、私は耐えられなくなり、良ちゃんにバカと言ってその場を逃げ出してきた。


 私は今、家を出て夢中に走っている。こんなはずじゃ無かったのに!! 予定では今日本当は良ちゃんと仲直りして、私は良ちゃんに自分の気持ちを伝えるはずだったのに………!! 喧嘩何かしちゃって…私のバカ……!!


「あら…愛梨じゃない? どうしたの?こんな夜遅くに走ったり何かして?」


 私が夢中で走っていると、夕飯を終えたであろうお母さんとお父さんに会った。私は2人の顔を見て泣き出してしまう


「お…お父さん…お…お母さん!!ヒック……ど……どうしよう……ヒック…わ…私……りょ…良ちゃんに嫌われちゃった!!…うわぁぁぁぁん!!」


 私はそう言ってその場で泣き崩れた…… お父さんとお母さんは困ったような顔をしていた…

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