寝不足?

 お姉ちゃんと喧嘩した後、僕は出て行ったお姉ちゃんを追いかける気にもならず、家でお風呂に入り、自分の部屋のベットに入って寝ようとした。寝ようとしたまでは良いが、その日は中々寝付けなかった。恐らく理由は、今日お姉ちゃんと喧嘩をしたからだろう。


 しばらくすると、お父さんとお母さんが出て行ったお姉ちゃんを連れて帰ってきた見たいだ。よかった〜 お姉ちゃんが無事で!!お姉ちゃん、綺麗だからナンパとかされたらどうしようかと思ったよ〜 


 本当ならお姉ちゃんが帰って来た瞬間にお姉ちゃんに抱きついて今日の事を謝りたかったが、今日はお姉ちゃんと顔をあわしても気まずくなるだけなので、このまま自分の部屋で寝た振りをする。でも寝れない…


そのまま寝れない時間が続き、気がつけば朝になっていた。今日は寝ていない。お姉ちゃんは今日もいつもの様に先に学校に行ったようだ。お父さんも先に仕事に行った見たいだ。僕も学校の準備をして、リビングに入る。ダメだ…寝てないからか知らないけど、頭が全然回らない…何も考えられない… ボーッとする…


「良弥、おはよう 貴方、昨日お姉ちゃんと喧嘩して……キャッ!! りょ…良弥、どうしたのよ!!その顔!! あなた今、死んだような顔をしているわよ!!」


 リビングに入ると、お母さんがおはようと言ってくれた。おはようと言ってくれたのはいいけど、その後の対応ひどくね? 何だよ!!死んだ様な顔って!! 実の息子におはようの次に言う言葉かよ!? 


「お…お母さん…おはよう…僕は…大丈夫だよ…僕…もう…学校に行ってくるね…」


「…い…いってらっしゃい……」


 僕は朝ご飯も食べずに、お母さんに見送られながら家に出る。 学校に着くと、いつも通りに教室に入る。教室に入ると、品川さんが居た。


「あ!おはよう!!荒井君! 昨日はあり…キャアァァ!! あ…荒井君!? ど…どうしちゃったの!? その顔!! 荒井君の今の顔、人生が終わっちゃった様な顔してるよ!?」


 品川さん…… 君も酷い事を言うんだな? 言うんだなぁぁぁぁ!! そんなに僕、今日酷い顔してるかな? ちょっと、泣きそう…


「あ!!居た! お前、また昨日品川さんと…ってお…お前、一体どうしたんだよ? その顔!! まるで世界が終わった様な顔をして!?」


僕が品川さんに心配されてると昨日の朝、僕に何故か喧嘩口調で話しかけてきた男子生徒が今日も僕に話しかけてきた。そいつにも顔の事言われたし…ってか何だよ!? 世界が終わった様な顔って!? お前、一回そんな場面に出くわした事あるんだな? あるんだなぁぁぁぁ!!


 そんなわけで今日は、皆に朝から僕の顔が酷いと言われながら、朝のホームルームを迎えた。神様、僕、最近何か酷い事しましたっけ? 



 

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