喧嘩?
品川さんと夕飯を済ませた後、僕達は会計を済ませ、ショッピングモールを出た。僕と品川さんは電車に乗り、僕達の家の最寄りの駅まで戻る。駅に着いた後、僕と品川さんは喋りながら歩いて行き、品川さんと別れる道に着いた。
「あっ…ここでお別れだね荒井君 今日は楽しかったよ! 着いて来てくれてありがとね!!」
「うん こちらこそ誘ってくれてありがとう! 僕も今日は楽しかったよ!!」
「う…うん!!楽しんでくれたみたいでよかったよ!! ま…また遊ぼうね! 荒井君!!」
こうして、僕と品川さんは別れた。それにしても品川さんの顔赤かったなー もしかして風邪か?
僕はそんな事を考えながら自分の自宅へと歩を進めて行った。
「ただいまー あれ? 今日、お姉ちゃん1人?お父さんとお母さんは?」
「………あら…良弥もう帰ってきたの? ずいぶんと早かったのね……」
僕が家に帰り、自分の家に入ると、いつもならこの時間には帰っているはずのお父さんとお母さんがいない。お姉ちゃんだけがこの家にいた。
それにしても…気のせいだろうか? いや……気のせいじゃ無いな……お姉ちゃんの機嫌がもの凄く悪い……… 怖いよ〜〜!! お姉ちゃんの目がすごく怖いよ〜〜! すごく冷めきった目で僕を見て来るよ〜〜! そんな冷たい目で僕を見ないでよ!? もっと暖かい目で僕を見てよ!? お姉ちゃん、今の貴方の目は自分の弟に向けるような目では無いです!! もしかしてお姉ちゃん、まだ怒ってる? …って言われても僕、お姉ちゃんに何かした覚え無いんだよなー
「そっ…そうかな……? どちらかと言うといつもより遅いくらいだと思うけど…?」
「そうね…でもそれは、貴方が女の子と遊んで来たからでしょう? 晩ご飯、要らないって言う連絡もしないで……」
「あっ…ごめん!! お姉ちゃん 僕今日、晩ご飯要らないっていう連絡するの忘れてた…ほんとごめん! でも、お姉ちゃん なら何で僕が今日、女の子と出かけて行ってるのを知ってたの? 晩ご飯も今日要らないって知ってた見たいだし」
「それは、友達が教えてくれたのよ… あんたの弟が女の子連れて歩いてたって スパゲティ屋さんに入って行くのを見たって… ほら写真もあるのよ?」
お姉ちゃんはそう言うと僕にスマホで写真を見せてきた。お姉ちゃんのスマホの画面には僕と品川さんが今日入ったスパゲティ屋さんに入って行く姿が写っていた。
ってかお姉ちゃんの友達、何してんだよ!? これ普通に訴えられるからな!? だってそうでしょ!? 歩いてる所を僕達にめがけて撮ってるんだから!! 僕達、芸能人でも何でも無いし!!
「それで…この子の名前、品川さんだっけ?良弥とずいぶんと仲良いのね? 何? もう付き合ってるの? そうよね?付き合ってるのよね? じゃないと良弥、女の子と一緒に二人っきりで歩くはず無いし、ましてや一緒にご飯まで食べるなんてしないものね? 良弥はイクジないものね」
お姉ちゃんは早口で僕にそう言った。僕は珍しく、お姉ちゃんの言った事に腹を立てていた。
だってそりゃそうだろう? お姉ちゃんに僕はこう言う奴だって勝手に決め付けられて。 それに、お姉ちゃんには昨日から振り回されている。 昨日お姉ちゃんが何故か機嫌が悪かったから、僕はお姉ちゃんに気を使っていたし、でも、僕がお姉ちゃんに話しかけたら、お姉ちゃんには無視されるし…
お姉ちゃん、昨日から一体、どうしたんだよ?
「ねぇ、良弥どうなのよ? 早く答えなさいよ!」
お姉ちゃんは、相変わらず僕に僕と品川さんとの関係について聞いてくる。お姉ちゃんの言葉を聞いていた僕は僕の体の中でプツンッと何かが切れたような音がしたのが確認できた。
「いい加減にしてくれよ!!何なんだよ!!昨日から一体!!」
僕は体の中でプツンッと音がしたのを感じた瞬間にお姉ちゃんを怒鳴っていた。お姉ちゃんを怒鳴ったのはこれが初めてかも知れない。お姉ちゃんは怒鳴った僕を見て、びっくりしてる様子だった。僕はそんなのお構い無しに怒鳴り続ける。
「昨日は、お姉ちゃんが機嫌悪そうだったから僕も気を使ったのに、お姉ちゃんに僕が話しかけても無視されるし!! 今日に至っては、お姉ちゃんに僕がこんな奴だって決め付けられてさ!! 僕、こんなお姉ちゃんは大嫌い……」
「良弥のバカァ!!」
僕が言い終わる前に、お姉ちゃんは僕にバカと言った。お姉ちゃんがそう言った後、お姉ちゃんは家を急いで出て行った。
お姉ちゃんが出て行った後、僕の頭は冷静になった。僕の頭が冷静になった瞬間に出てきた言葉は…
「……やってしまった……」
僕はお姉ちゃんを怒鳴った事に激しく後悔していた…
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