ヘイ・ジョージ

第∞話：パーフェクト・ローゼズ（完全なるゲイたち）

　ジョージ・タイラは十八歳、身長は百八十一センチメートル。

　ジョージ・タイラは社会人になるつもりがない。

　ジョージは平一家の長男。

　ジョージ・タイラは幸運すぎてテキトーに生きていても負けない。

「オレは狂ってないんだぜッ！」

　ジョージ・タイラは異端者と言われ育った。大切にされなかった。

　ジョージ・タイラは純日本人。名前と顔の整い具合から混血と思われることも。

　ジョージ・タイラが生きる時代は超能力者が電撃等を使う。

　ジョージ・タイラはもちまえの幸運でテキトーに通過しても相手の攻撃をかわせれる。

　運がよすぎる、ならばありえないと思えるほどの能力も出現可能なのでは？　こう思って、念じた……〝ヤバすぎる力、めばえろ！〟と。

　ジョージ・タイラにめばえた。最強の力。無双。

「その超能力……〝ヘイ・ジョージ〟！」

　ジョージ・タイラは羨望の眼差しを向けられた。

　ジョージ・タイラはゲイ、弟子も。ジョージ・タイラが味方なら、最強。