第7話


 健治が国造りを始めてはや3か月。

 この島(ほぼ大陸)の全容がわかった。


 ざっとこんな感じである。


 ·大陸のかたちはそのまんまオーストラリアである。

 ·大陸の東西南北に島がある(健治国造りチートを使って召喚した)

 ·北はロシアを小さくした形(大きさは佐渡島くらい)

 ·西はドイツを小さくした形。

 ·南は日本を小さくした形。

 ·東はアメリカを小さくした形。


 「結構結構。これで本国は大丈夫だな。国民も一億人いれば大丈夫だろ。」


 「はい、軍備のほうも上々です。各四島にも最高といっても過言ではない数の軍が常駐しています。」


 「よしよし。頼んだぞマーク陸軍軍務大臣。」


 「はっ!」


 あれからいろいろあってマーク大佐は陸軍軍務大臣にまで上り詰めた。彼は軍務大臣としてはかなりの手腕を持っており、戦車長の経験もあって、陸軍のすべてを知りつくしていた。健治の右腕といっても過言ではない人間である。


 「そういや、国民も軍もあるわけだし、本格的に建国宣言をしようと思うのだが。」


 『おおついに建国宣言ですか!』


 幕僚一同が歓喜の声をあげる。


 「てゆうか、一億人も国民がいるのにこれを国家として認めんわけにはいかんだろ。」


 「そうですなあ。」


 「首都はどこに致しましょう!?」


 「元号は?!」


 「国家元首は!?」


 「そんなの健治殿に決まってるだろう!!」


 「では国名は!?」


 「···とりあえず落ち着け。」


 『はっ。失礼しました。』


 「首都は中央ここ、中央都だ。元号は···大木補佐官、今日は何月何日だ?」


 「はっ。国家元首殿がこの国に転生して6ヶ月と1日です。」


 「では、転生した今年を始帝歴1年とする。」


 「国家元首は当然、健治殿でしょう。国名も大小川帝国で。」


 「異議なし。」


 「右に同じく。」


 「そんなの当たり前でしょう」


 「大小川帝国万歳!!!」


 「万歳!!」


 『万歳!!!』


 

 「なんでそーなるの?!」



 「そんなの国名は国家元首の名前から取るにきまってるじゃないですか!」


 「さすがは大木補佐官!分かっておられる!」


 「健治皇帝万歳!!」


 「皇帝万歳!!」



 ···なんか皇帝に祭り上げられたんだが………

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