　夢のなかで漫画同人誌を読んだ。

　夢のなかでは本の内容と食べ物の味は知ることが出来ないのが殆どだが、珍しく内容を覚えていた。　

　主人公はアラフォー独身女性の探偵。

　特殊能力のある少年と同居している。

　少年の視点とモノローグで、彼女を見守るように話が進んでゆく。

　このコンビに恋愛感情はお互い全くない。

　女探偵は設定上若くないが、そこは漫画なので「おとなの美人」に描かれている。

　おでこを出した髪型に、眼鏡とスーツがよく似合う。金髪で、胸が豊か。強いて実在する漫画にたとえるなら「監獄学園」の副会長（グラマー過ぎて高校生に見えない）に容姿が似ている。

　強気そうに見えるが、サザエさんのようなお人好し。

　少年はそこそこ整った顔立ちで、穏やかな性格。

　コミカルな作風で楽しく読み進めていたが、意外に物哀しい背景があるのだった。

　女探偵は「好きになった男性が事件の被害者になりがち」という奇妙な運命を持つ。それはストーリーの都合というだけでなく、呪いのようなもので彼女自身も自覚がある。

　少年は婚約者の遺族だったかもしれない。

　ただし扱う事件は深刻なものばかりではなく、被害者が元気に生きていて感謝された思い出もある。そんな被害者に限って妻や彼女がいるのだった。

　このように探偵に実績はあるが、なぜか現在形で事件を解決するエピソードはなかなか出てこない（私の頭から出力された夢なので）。

　その点が物足りないが、作者がプロではないにしてはよく描けている漫画だと思った。

　残りページが少なくなるころ、イケオジの新キャラが登場した。

　主人公と良い雰囲気になる。

　久しぶりに恋をして今度こそ幸せになれるかも……と思った矢先に、事件報道をTVで観て恋人の死を知ってしまう。

　泣き崩れる主人公。

　主人公の不幸を悲しむ少年。

　というところで第1巻が終わっている。

　続きは？！

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