第52話 5連くじ
夢のなかの商業施設で、くじ引きが開催されていた。
黒を基調にした内装の、少しヤサグレた雰囲気を好む若者向けの一画だった。
5連くじというものがある。
くじを5回分まとめて購入して開封し、結果に応じて景品を選ぶのだ。
私も5連くじを購入したところだった。
結果は、A賞1つ、B賞2つ、C賞D賞がひとつずつだった。
景品の並ぶ棚のところへ行く。
とくべつ良いものは無さそうに見えた。
A賞はすでに持っている家電や、大きな箱に入った幼児向け玩具など、私には必要ないもの。A賞に何を貰うのかを決めるのは後回しにした。
B賞の区画を見てみると、なぜか中古のコピー本が何冊も入っている箱があった。
B賞は2つまで貰えるので、この中から2冊貰うことも可能だ。
しかし……私が大好きだった漫画の二次創作本が5冊くらいある。
A賞もC賞D賞もいらない。
ぜんぶB賞だったらいいのに。
と思ったところで目が覚めた。
(了)
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