第26話 母とセグウェイで
母と一緒に旅行に行くことにした。
バスの停留所だか飛行機の搭乗口だかに移動する前に、バスターミナル周辺もしくは空港内のお店を一緒に見て回ることにした。
店の並ぶあたりは下町の雰囲気。
予約済みの乗客には、乗るまでの間、セグウェイみたいな乗り物が貸し出される。
母と私は2人用のそれを借りた。立ち乗りだが2人分の場所がある。操縦するのは私。
前に立つほうが乗り心地が良いので、はじめは母を前にして私が後ろに立つことにしたが、それだと操縦しづらいのですぐ交代した。
すると母は乗り心地がわるくなったので買い物もイヤになって降りてしまった。私は買い物を一人でしてから母を迎えに行かねばならなくなった。
買い物は一人でもいいが、飛行機だかバスだかの乗り口には二人乗りで行けないだろうか。ちょこちょこ方向転換するときの揺れがイヤでも、まっすぐ走るのは耐えてくれないだろうか……と思った。
セグウェイみたいな乗り物を使うか徒歩かで時間のゆとりがまるで違うのだ。
店に入ろうとすると、会ったこともない、西日本にすむ猫好きゲーム好きの女性だとしか知らない、Twitter で相互フォローしている人と偶然出会った。先方も私を分かった(※)
可愛い雑貨を一緒に選んだ。
会計の順番が回ってくるところで目が覚めた。
(了)
※ 現実にはお互いに顔も知りません。
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