ずっと…… 14
「でも…藍に出会ってから、オレ、変わったんです。 確かに、過去には……ありました…。 でも、今は、少しずつだけど、乗り越えて、前を向いて進み始めてます。
だから、もう少しだけ、オレに猶予を下さい。 藍に見合う男に変わって見せます!」
「愛…」
「うん。それ聞いて安心した」
「…へ?……安心…?」
「実は、愛さんに何があったのか訊きたかったんだ。また、地雷踏んじゃう前に_と、思ってね」
「それ…だけ?」
「そう。…それだけ。別れろなんて言わないよ」
……ょ……良かったぁ……
ホッとしたと同時に、身体中の力が急に抜けたような感覚になった。
気づかないうちに、気ぃ張ってたんだな。
「藍君に訊いても良かったんだけど、例え恋人でも、本人が居ないときに、愛の話はしたくない_て、言われてね。 で、まあ、直接訊くことになったんだけど。 愛さんを傷つける事は言わない_の、条件付きでね」
と、苦笑いを浮かべた。
「でも、訊かなくても良さそうだね。前向きな気持ちでいるみたいだし」
「はい」
と、元気に返事をすると優しい笑顔を浮かべてくれた。
「ところで、足、崩していい? 限界」
自然と3人、顔を見合わせて吹き出してしまった。
揃って足を崩しながら、みんな緊張してたんだな。なんて、思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます