逢えなくても …… 19


うっ…ま…眩しい……



あぁぁぁったま痛い……


はぁ……ズキズキ……する…



え…と…


携帯………ぁ……枕の下に発見……



はぁ……


ん…と…………12:35………ですか…


覚えてない……けど…


これって完全に……二日酔い…だよ…ね



何やってんだ?オレ……


とりあえず……顔洗って…めぇ覚まさなきゃ……



起き上がると同時に、激しい頭痛。


やばい……今日一日、ポンコツかも…



目が重くて開けてられないけど、

フラフラしながら洗面所に行き、冷たい水で顔を洗った。



けど…スッキリしない


リビングに行くと、こんなオレを苛めるように、太陽の光が降り注いでいた。



天気…良いんだな。


しかも、暖かい…。


ぁ……エアコン…入ってる。


一条さん…入れておいてくれたんだな…


まさか…昼まで寝てるなんて…思ってなかったんだろうけど…



キッチンに行き、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して一口飲んだ。



ふぅ…


飲みながらリビングに行き、ソファに勢い良く座る。



「痛っ…!」


痛むこめかみの辺りを擦りながら、昨晩の事を思い返した。



確か…一条さんと2人で料理してた時、

誰か呼ぼうか?…ていう事になって…


一条さんは、哲哉さん、オレは…北本君を呼んで…


え…と…そしたら……


哲哉さんは、宮内先生…北本君は、え…

マキちゃんは、ヤローばっかりの部屋には連れてこれない…て言って……誰だったけ……?えーと…銀色の髪の…難しい名前の……確か……藍と喧嘩した事ある…とか…言ってた……ダメだ…思い出せない……を連れて来て…結局…6人で呑んだんだよね…


お酒なんて久しぶりに呑んだから、弱くなったのかな…


まあ…元々強くもないけど…


ダメだ…思い出そうとすると、頭痛が酷くなる。


とりあえず今は、水分いっぱい取って早くアルコール外に出そう…


それから…目も腫れてるから、後でアイシングしておかなきゃ…



今晩、一条さんは夕飯要らないって言ってたから…助かったかも…


今日は、休ませてもらおう。




*****




その日の夜9時頃、インターフォンが鳴った。


昼間よりは、だいぶ良くはなっていたが、相変わらず瞼が重く頭も重い。


そんな体調なので、誰だろ?と思い、モニターを覗くと……



……ぇ…?



モニター越しでも分かる、綺麗な顔立ち。



「……藍?! どうしたの…?」


『愛か。後5分で下りて来い!』


「……は?ぇ…と…何で…?」


『時間が無ぇんだ。早くしろ。』


「は…はい!」



あまりにも突然で、今の自分の体調とか…目が腫れてるとか、気持ちとか……、スッカリ忘れてしまっていた……。




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