藍のアパートで…… 7


オレの肩に藍が腕をまわしてきて、優しく抱きしめられた。



「愛…」



熱を帯びたその声に、オレの身体も昴ってしまう…

 

藍の唇が首筋にふれてきた



「ぁ…っ…」



瞬間、景色が反転して、ベッドに押し倒されていた。



「ごめん…我慢出来そうにない。」


「ぇ…」


「…嫌か?」



こんな状態で…


そんな…捨てられた子犬みたいな顔されたら…


ズルいよ…



「嫌…じゃない。」



恥ずかしくて小声になる。


横を向いてしまったオレの顔を指で正面に戻すと、 

そのまま藍が降りてきて、食むようなキスをされた。


藍の舌が口の中に侵入してきて、オレの舌を絡めて吸い上げて…


まるでフ○ラみたいなキス…



「…ん…っ…」

 


首筋に藍の舌が降りていき、耳元に熱くて荒い呼吸が感じられ、

オレで感じてくれてることが、凄く嬉しくて…


藍の首に腕を回した。 



「…愛…?」


「……伝わって…ないかもしれない…けど…好きだよ…藍の事…好き…。」 


「…知ってる。」



そう呟いて優しく笑うと、

スルンと、オレのパーカーを中に着ていたTシャツごと剥ぎ取ってしまった。



「ひゃぁ…っ!」



オレは、とっさに女の子のように、両手で身体を隠してしまう。



「何で隠すの?」


「だって…恥ずかしい…」


「せっかく綺麗なんだから…見せて?」



いつもの優しい表情なんだけど…

どこか艶めかしくて…



「じゃ…藍も脱いで。」


「…え?」


「オレばっかり…ズルい。」



少し睨んでやった。


藍は一瞬驚いた顔をしていたが、

直ぐに、Tシャツを脱いで、オレに覆い被さってきた。


「お前…オレを煽るの上手いよな。」



ぇ…?そんなこと…


でも…


素肌と素肌が触れ合って、心地良い…。


藍の唇が、首筋から鎖骨…鎖骨から胸の粒に触れてきた。


ぅ…っ…


声が出るのを必死に堪えた。


けど…藍にはお見通しのようで、そこばかり攻めてくる。


粒の周囲を舌で円を描くように舐められ、

焦れる頃に、舌先で中心をつつかれると、

身体がピクンと反応してしまう。



「いや…そこ…ばかり…」


「いや?…イイの間違いじゃない?」



意地悪言われてるのに…相手が藍だと

嬉しい…


オレってM?!



「キツそうだから、脱がしてやるよ。」

   


ぇ…?

  

スルンとジーンズを脱がされて



「ほら…こっちは正直だ。」


と、下着の上から舐めてきた。



「ぁ…っ…!」



布1枚隔てて、下から上へと緩い刺激を繰り返され、歯痒くなってきた頃


キュッと甘噛みされ



「ぁ…もう…いや…っ…出ちゃぅ…」 


「馬鹿…煽んな…抑えられなくなる」



そう呟くと、最後の1枚を剥ぎ取った。



ひゃ…


熱を持ったソレに空気が触れてヒヤッとする。


なんか、凝視されてるみたいで…


身をよじって隠そうとしたけど、逆に足を持たれて身体を開かれてしまった。


太股の内側を交互に舐めあげられる。


それだけで、後ろがヒクヒクしてる。


やだ…こんな 浅ましい姿見られたくない…!



「嫌…恥ずかしいから…見ないで…!」


「…見なきゃ出来ないだろ?」



意地悪な表情でオレを見た。



「じゃ…せめて…暗くして…」


「ダメだ。」



今までの声色とは違う、キツめの口調で否定され、驚いて藍を見る。



「…なん…で?」



半泣き状態で訊いてみた。



「暗くして、オレの顔が見れなくなったら…思い出して、怖くなるだろ?」



ぁ…



「だから…泣くな。怖くて辛い思い出から、気持ち良くて幸せな思い出に上書きしてやるから。」


「…うん。」



ちゃんと考えててくれたんだ。


恥ずかしいとか、気持ちいいとか…そんなことしか考えてなかった自分が恥ずかしい…。



「つー訳で、愛の全部見せて。」


「ぇ…」


「どんな愛も大好きだよ…。」



また…少年みたいな顔して…


オレが答えられないでいると、

ひょいと両脚を持たれたと思ったら、いきなり後ろを舐められた。


いっ…?!



「嫌…! ダメ…そんなとこ…汚い!」


「汚かねぇよ。愛の身体で、汚いとこなんて無い。」



そう話した後も、チロチロ舌先で舐められて



「ぁ…っ…いや……は…っ…」



ダメ…とろけちゃう…何も…考え…られなくなる…






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