暁の陰陽師

@rnoaa

第1話

夜の校舎の廊下を歩いている。


 当然だが、人は誰もいない。




「そろそろかな」


 つぶやくと――


「でけえな」


 でかいカエルが出てきた。


 化けガエルのようだ。


 こいつが霊波の原因だろう。




 俺は斬妖刀を右手に出現させる。


 そして、切りかかった。


「私に任せなさい!」


 という声が後ろから聞こえる。


 振り向くと、


「おわっ!」


 氷の塊が飛んできていた。


 慌てて避ける。


 あぶねえな!


 氷の塊は、カエルに直撃した。


 カエルは粉砕されたようだ。




「おい、今俺を狙ってなかったか?」


 俺は玲香に言った。


 玲香は長い黒髪を持ち、スレンダーでスタイルのいい女子高生である。


「狙ってないわよ。ただ、偶然私の攻撃の先にいただけよ」


「それは狙ってるっていうんじゃないか」


 玲香は返事をせず、カエルが粉砕された場所に向かう。


 そこには御札が一枚ある。


 これは封印用の奴で、玲香が氷の先に着けていたのだろう。


 そしてもう一つ……。




「また、これね」


 俺は、人形を持ち上げた。


 髪の黒い小さな和人形。


 これが、最近よく発見されているのである。


「それ、触ると呪われるわよ」


「マジかよ!」


 俺は慌てて人形を捨てた。


「さ、帰るわよ」


 そういって、玲香は歩いていくので、俺もそれについていく。




 俺は高校生。


 と、一応陰陽師もやっている。

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