第7話

 12時過ぎに眠ったのは確かに覚えていた!

 しかし、アラームがなり起きるとベッドには妹の春香がいた。部屋を間違えたかと思い見回しても自分の部屋で間違いはない。

 それなら何故春香が僕の部屋にいるのかだが・・・

 その本人が起きないので確認のしようがなかった。そもそも今日、学校なんですけど〜と心の中で叫んでいた。

「春香さん。起きてください。」と敬語になっていた。

 これは仕方ないのだ。女子に話す事がないのとこれまでのトラウマは克服したつもりではいた。いざとなると自分から触りにいくのは怖い。肩を揺さぶるだけなのに・・・

 ほんとに僕は女?なのではと思う。

 変な事を考えていると春香が「おはよー」といつもどり起きた。

 僕はとっさに反応したため声がうらかがえってしまった。

「クスクス。兄様声可愛すぎなん。そんなに春香起きたことに驚いたん?」とからかわれた。たまに変になる口調はどうしたんだろうかと考える。

 しかし、からかわれたのにもかかわらずからかっている春香が可愛いかった。

 元から可愛いんだが・・・目はタレ目で髪は肩にかかるかギリギリで少し茶髪だ。顔は整っているし肌は白過ぎるぐらいだが。ちなみに貧乳だ。これを言うと殺されかねないので内緒にしておく。しかし、足は細く、背も高い方だし、何かと包容力がある。

「兄様は何をブツブツと言っているの?」と春香が迫ってきた。

 僕は「春香がなんで僕の部屋にいるのかなって?」と答えた。

 そしたら予想外の答えが返ってきた。


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