5日目『しゃざい』

わたしとレッサーパンダちゃんは、探検隊でいじめをうけていた。


たいりょくそくていのひ、わたしはべつのパークガイドに、ホントのことをつたえた。


わたしたちはいちど、べつのたいにみをよせることになった。


それから2しゅうかんがすぎたころだった。


ーーーーー


「すみません!彼女達に謝らせてください!」


一人の男がミライに向かい土下座した。


「な...、突然に言われても...」


「僕の指導の仕方が少し厳しかったんだ...」


「私の方からも頼む!もう一度だけ、やり直しさせてくれ!」


横にいたタイリクオオカミも膝を地に着き

頭を下げた。


「あの子たちに会いたいわ...」


「2人は私達とチームよ。いないと寂しい...」


シロクジャクとチーターもその様に懇願した。

目前でフレンズに土下座されたミライは溜め息を吐いた。


「土下座はやめてください。待っててもらえますか?」


ーーーーー


4人が、とつぜんやってきたとおもったら、

わたしたちにあやまってきた。

『すこしせっしかたがわるかった』と、あくまでもわたしたちを『いじめた』とはおもっていないようだ。


ーーーーー


「いきなり謝られても...」


ミナミコアリクイもレッサーと同意見だった。


「反省してるかもしれないけど...、

わたしにあんなひどいことして...、信じられないよ」


正直にミナミコアリクイが言うと、

隊長は息を吐いた。


「...そうか。そこまで言うなら、仕方ない。

とにかく、君たちに謝りたかった。それだけだ」


そう言うと3人を連れて帰った。


「これでもう...、終わったのかな」


そう言ったレッサーパンダに対し、


「...たぶん」


と、自信の無い返答しか出来なかった。


ーーーーー


わたしたちははなしあって、たんけんたいにはもどらないことをきめた。


レッサーパンダちゃんとわかれて、

わたしもじぶんのすみかへかえった。


マレーバクには、すこしおやすみをもらってるとでも、いっておこうとおもう。


すこし、ひっかかるところはあったけど、

ほんとうにこれでわたしへのいやがらせはおわった。レッサーパンダちゃんもすくえてほんとうによかった。


これで、おしまい。











のはずだった。

ーーーーーー


数週間後

久しぶりにミナミコアリクイはレッサーパンダの元へ訪れた。

一時避難していた際に、仲良くなったので、色々と彼女自身の話は聞いていた。


「おーい!レッサー!いるー?」


声を掛けたが返事がない。

出掛けているのか、寝ているのか。

それとも...。


巣穴を探ると一枚の紙切れが落ちていた。


「なにこれ...」


一見、意味がわからなかった。

よく、文面を見ると...。


「まさか...」


とある悪い想像が頭に浮かんだ。

違うかもしれないが、なくはない話だった。


(レッサーちゃんがあぶない...!)


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