第3話 歳の差恋愛について

 歳の差恋愛について。僕が知る2つの事例を紹介したい。



 1つめ。

 高校の同級生に薬学部……つまり在学期間が6年の人がいる。彼は数歳年上の彼女さんが居た。

 彼女さんも大人なので、結婚とか真面目に色々考えなければいけない。それなのに、男の方が就職するまで長い期間を要するわけだ。



 つまり、お互いは好きだったのだが、両親に無理矢理別れさせられたのだ。


 

 2つめ。

 僕の父は、いま付き合っている女性がいる。その女性と付き合ってから4年半くらいだろうか。

 さて、父は今48歳。彼女さんは29歳。つまり、19歳差である。

 今は結婚も考えているらしいが、当然彼女さん側のご両親が許さない。

 バツイチ、子持ち、自営業、19歳差、条件としては最悪である。

 だが、彼女さんは「駆け落ちする気がある」だそう。


 僕にとって、歳の差恋愛は成功する未来が見えない。


 だが、今書いている小説のうち、ほとんどが歳の差恋愛がメインになっている。

 これに関しては「姉なるもの」や「男子高校生を養いたいお姉さんの話」などによって性癖を歪められたという要因が多分にある。



 だが、言ってしまえば恋愛について、特に歳の差恋愛についての成功例を知らない。

 そして、お互いに愛し合っているにも関わらず、外的要因によって成功出来ていない状況である。

 また、その要因に納得してしまい、打開策が思い浮かばない。

 

 「クロックワーク・プラネット」「スカルアトラス」「姉なるもの」など、圧倒的にヒロインのほうが長生きで長寿命である場合は特に辛いのではないか。


 つまり、どちらか片方が確実に取り残されるのである。


 クロックワーク・プラネットは、これについての言及はされていないと記憶している。

 スカルアトラスに関しては、男の方も「不老不死に近い」という条件が付け加えられたためこれに関しては解決したと言えよう。

 姉なるものでは、第一巻冒頭で「終わる」ことが既に示唆されている。


 歳の差恋愛とは、それ特有の困難を乗り越えて、どうにかして幸せを掴み取ると言う、山あり谷ありのストーリーに向いていると言うべきか。

 崩壊しバッドエンドを迎えるストーリーに向いていると言うべきか。

 「私達の生きる時間は違うけど」とありきたりに持っていくか。


 うーん。

 でもお姉さんラブコメって面白えんだよなあ……。

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