<考察3>いい仕事してますねぇ

地元の図書館で「上杉謙信は武田信玄に塩なんて送っていない」という逆説を調査しました。

まず、ことわざから攻めることにしました。すると、立派にも「上杉謙信の所業からなることわざ」と解説されていました。

「ほんとうか?」と裏付けを探して別の文献を調査しました。しかし、それらしき文献はないので、ネットには頼りたくないけど調べていくと「塩止め」と言う計略を武田信玄は受けていたとあります。

「塩止め」とは、戦国時代に遠江の今川氏(今川氏真)と相模の北条氏(北条氏康)の両氏から経済封鎖をされ塩を輸入できなくした、というものです。

(参考サイト:JBpress)(参考文献:三省堂 故事ことわざ・慣用句辞典 第二版)


確かに「上杉謙信は武田信玄に塩を送った」のは事実かどうかは定かではないです。しかも、それがどうも<格言になるような美談では無い!>らしいです。

そこは敵対する両者、5度同じ相手とにらみ合っているのですから、いくら謙信が大物でも信玄に<塩をタダで大量に送る>はずがありません。どんなに度量のいい人間でも、そこまで来るとただの「お人よし」か「ねじが一本足りない人」でしょう。

上記の「JBpress」によりますと、塩の輸入できない信玄に

「おい、信玄。お前んち塩ねぇんだろ?経済封鎖されてかわいそうだなぁ。でも、俺んところで塩なら作ってるから送ろうか?だがな、ここは商売だ。タダでとはいかん。だから、うちから買えばいいさ。値段が吊り上がるとかわいそうだから、塩商人たちに言っておいてやる。仕方ねぇな、全く」

という話を持ち掛けました。それこそ半分、なんと相手の「足元を見て」塩を売りつけたのです!まさに衝撃の事実!かも?

さらに言うと、「敵に塩を送る」ということわざは明治時代の美徳を重んじる風潮と、上記「塩止め」の策略と相まってできた説もあります。

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しもしも信玄?塩送っといたからね!の検証 イノベーションはストレンジャーのお仕事 @t-satoh_20190317

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