第六話 第五次 川中島合戦(塩崎の対陣)

八幡原の激戦により、謙信・信玄は多数の戦死者を出してしまった。謙信は関東遠征を余儀なくされ、信玄は背後から謙信を脅しかける。すると信玄は飛騨に食指を伸ばし始めた。

謙信は飛騨国人衆の要請を受ける。そして八幡原の戦いから3年後の1564年に最後となる第5次川中島合戦が勃発。当時、姉小路嗣頼が飛騨を治めていた。

その状況下で一方の国人である江馬時守が信玄を頼り、武田軍は飛騨を侵略し始めた。


(姉小路)謙信さん、信玄がうちの飛騨を攻めだしたよ~。俺、お家騒動で名前変わったばっかでよくわかんねぇし。助けて!

(謙信)はぁ?何でだよ!最近関東遠征が続いて疲れてるんだよ。自分で何とかしろよ。

(姉小路)え~そんなぁ。うちらが手を組めば信玄を囲めるし、謙信さんも西の越中(現在の富山県)とかに行きやすいでしょ?

(謙信)まぁそうだなぁ。仕方ない、信玄とはまだ最終決着してないからな。わかった、引き受けよう。

(姉小路)わーい!


(信玄)信濃は何とかなりそうだ。今度は西の飛騨だな。これなら謙信のやつも来られまい。

(江馬)いひひ、信玄様。そういう事であれば私がお力添え致しましょうぞ。なんせ姉小路のやつに飛騨を任されてしまいましたからな。納得いきませんし。

(信玄)おお、そうか。では同盟じゃ!


信玄は江馬時守と飛騨に攻め入る。謙信は越中方面から河田長親を派遣し、武田軍をブロックさせる。

謙信は川中島に布陣、信玄は海津城の南、塩崎城で布陣するが戦にはならず、にらみ合いの後信玄は退陣した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る