幻想文学のような美しく奥ゆかしい文章が魅力の筆者様、加えて血の通った心の交流を描かれ、登場人物を好きにならずにはいられません。初のBLとの事ですが、とても美しく清らかなBLで、浄化されたような心地です。熱い愛が命をつなぎ、人を生かす。その力強さが渦巻き、感動が弾けます。冬は終わった。もう寒くないのです。
この作品について注目したいのは、時間です。巧妙な文がつかわれているので、ゆっくりとした時間が流れます。しかし、あっというまに読了してしまう。そんな不思議な素晴らしい作品でした。結晶のように眩しい青年が、そんな風に読者に感じさせているのかもしれませんね。
今までBL作品は見てきましたがここまで綺麗に終わる作品はなかなかありません。雪の中で青年達は何を見るのか、どのような愛が待っているのか?
作者のenaga様にしか表現できない美しい文章にうっとり。氷の結晶の様に文章全体がキラキラと輝いています。真実の愛にほっこりしました。季節感溢れているのがまた嬉しいです。
誰にでも好かれる眩しい青年と、彼に恋する人見知りの美しい青年の物語。今はなき村に残された、童話のような伝説。その伝説に導かれるように、二人が辿ったそれぞれの行く末は…。幻想的な風景の中、温かなミルクのようにホッとできる素敵な小編です。寒い日のお供に、ぜひご一読ください❄️
こんなにハッピーエンドを渇望する作品があるなんて…ただ愛した人が同性だっただけなのだと、気づかされました。男と女男と男女と女そんなのぜんぜん関係ないのです。人間と人間が惹かれあっただけなのです。美しくて優しい物語を皆さまにも読んで頂きたい……ただそれだけです。