応援コメント

第24話 一人になった日」への応援コメント

  • エレナが被害者とは思えないな

  • 自分にとって都合の良い楽な方へばかり逃げてるから自業自得でしょ
    最初に身体許したのも無理矢理されたわけじゃないし
    流されやすく依存しやすく騙されやすいどうしようもない女


  • 編集済

    >>「もうお前はいらないな......」

     ヨルマにとってエレナはただの道具だった。あるいはフィンを斬るための武器だった。
     彼女が何ゆえにこんな目にあわされたか? 信じていた幼馴染に強姦され脅迫され弄ばれて、将来を誓った婚約者に見捨てられたのは何故か? 単にフィンの側にいて相思相愛だった、それだけでしかない。こんな目にあわなければ聖女になろうが聖女候補でおわろうが、彼女は真摯にその役目に殉じようとしただろう。普通の純朴な少女だった。人の善意を疑わない人柄だった。明るく世話好きで人当たりの言い好人物。本来人を幸せにし同じくらい幸せになるはずだった彼女。彼らの側にいたのが不運というほかない。
     周りに合わせて自分を装うのはなんら彼女の善性をそこなうものではない。だが、そんなある意味、臆病だった彼女自身のキャラクターゆえに、状況の打開を先延ばしにし流されるまま、逃げようのない袋小路にたどり着く。
     そのことをフィンが知るのはいつになるのか? そもそも知る機会があるのかもわからない。
     フィンは今のところ只の被害者だが、同時にヨルマに翻弄され身近なものを守れなかった敗者でもある。エレナが幸せのすべてを奪われたそもそも発端はフィンの存在そのものにあるのだが、「裏切られた痛みに耐えるので精いっぱい」なフィンはそれに気づくことなく、エレナの苦境も知らずに自分自身が救われたいと願って別の女性の方を見ている。
    「その程度」とヨルマに言われるゆえんだ。

     ヨルマの悪辣とフィンの惰弱。奪われ貶められたエレナ、秘密をかかえるが故にフィンと距離をとるセシルの無防備。
     読者目線ではじりじりと心焼かれます。こうなる前に、何とかできなかったのか?と。拗れていく人間関係とキャラクターの在り方が、面白いです。どんなふうにすれ違い、あるいは絡まっていくのか?