第2話 ハイ・ライフに気を付けて 2
次の日に片山さんの彼女の中島 奈海の
実家に向かった。
中島 奈海 20歳 大学生
「片山さんとは、半月前から付き合っています。私の事を大切にしてくれていました。
なのにどうして、、」
彼女の声がだんだん涙声になっていた。
「辛いのは、分かります。失礼ですが事件があった日は、どこにいましたか?」
(島井警部は、馬鹿だ。
このタイミングで聞くか普通)
石狩は、思っている最中に、
「私を疑ってるのですか!」
中島は、立ち上がり怒鳴った。
「中島さんの気持ちは、分かります。しかし我々は事件の真実を知りたいのです。
落ち着いてくださいました。」
石狩は、中島を落ち着かせ席に座らせた。
「すみません。
その日は、友人と一緒にいました。
その後は、家にいました。」
「友人とは?」
「咲希です。 高山 咲希」
中島の家を後にしようとすると近隣の人から話しかけられた。
「あなたたち警察の人」
「はい。 そうですが。」
「もしかして、奈海ちゃんの彼氏の事」
「まぁ」
さすが田舎。噂が広がるのが速い。
「実は、この前 奈海ちゃんが朝5時ぐらいに家を出たのを見たのよ。」
それを聞きて、石狩と島井警部は驚いた。
「それは、いつですか?」
「9月13日に見かけたのよ。」
事件が起きた日と一致する。中島の家から片山のアパートまで歩いて1時間以上かかる。
「彼女が怪しくなってきましたね。」
島井警部の口がニヤニヤしている。
「まだ、彼女が犯人と決まったわけでは、ありません。とりあえず 高山さんの家に向かいましよう。」
しかし、今の証言が本当だとすれば中島 奈海が片山 耕也を殺害した犯人となってしまう。
すぐ近くに住む
高山 咲希 19歳 大学生
「確かに、奈海さんと一緒にいました。」
「そうですか。
ちなみにいつまで一緒でしたか。」
「一昨日の19時まで奈海の家に。」
島井警部の推理は確信に変わった。
「分かりました。ありがとうございます。」
そう言って、高山さんの家を後にした。
「やはり、僕の推理は、天才だ!
後は、僕に任せて穂波ちゃんは、帰りなさい」
ドヤ顔でそう言った。
「分かりました。」
署から石狩が出て来た。彼女の頭は、事件の事を考えていた。
「本当に中島 奈海が殺人犯なのか、殺したとしても動機は何なのか、わからない。」
一人でぶつぶつ言っていると、ピタッと足が止まった。毎日通るはずの道に見馴れない店があった。何となく店に足を運んだ。
カラン カラン
店内に入ると、レトロな雰囲気が残るBarだった。
「いらっしゃい」
カウンターには、若い男性が一人立っていた。
「お好きな席へ、どうぞ」
男性に言われるがままにカウンターの席に座った。ちょうどストレスがたまっていたので
石狩は、酒を飲みたい気分だった。
ハイボールを片手にピスタチオを食べながら飲んでいると、
コトッ
目の前には綺麗なカクテルが置いてあった。
「頼んでませんが、」
と石狩は、言うと
「サービスです。」
と言われた。断るわけにもいかずカクテルを飲むと、少し度数が大きいが石狩は、飲んだ。
すると若い男性が話してきた。
「何かありましたか。」
男性の優しい声かけと酒の勢いで思わず事件の事を話してしまった。
「、、、ていう事件が起きたの」
「それは、大変ですね。」
「そうなんですよ。」
「しかし、興味がありますね。その事件」
男性は、グラスを拭きながらそう言った。
「よし! 明日行って見ます。」
男性の思わぬ回答に驚いた。明日行って見ます
どういう事。石狩は、明日も仕事があるので
支払いをし、帰っていった。
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