手順紹介 ~実際にしたこと~
前節の最後にも書いたことですが、大事なことなのでもう一度。これは自己出版手順の解説ではなく紹介です。Amazon KDPによる自己出版の正解を示すものではなく、回道はこうやったらできたよ、というものです。実際に自分もやってみよう、という方は必ずKDP(kindle direct publishing)のサイトをご自分で確認するようにしてください。
Kindle direct publishing(Kindleダイレクト・パブリッシング):
https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/
(1)アカウント
まずは何はなくともアカウントが必要です。私は元から利用していたAmazonアカウントをそのまま使用しました。無い方は作成する必要があります。
(2)アカウント情報の設定
ログインすると、出版手続きに入る前に3点の情報登録が必要です。
(2-1)著者/出版社情報
自分の氏名や住所情報です。個人出版なので自分の名前と自宅の情報を登録しました。え、身バレ困る、と一瞬悩んだのですが、これはストアに表示される情報ではなかったです。
(2-2)支払いの受け取り方法
これは実際に本が売れた、あるいはKindle Unlimitedで読まれてロイヤリティが発生した場合の金銭を受け取るための情報です。
私は国内大手銀行の口座を登録したのですが、それだけでは警告が表示されました。「別の口座をお持ちですか?」に対して「いいえ」を選びましたが、どうやら一部の国で利益が発生した場合に口座振り込みができず、小切手になるようでした。小切手になる場合は最低支払額などが適用されるようですが、日本国内以外で売れるとは思えないのでここは確認だけしてスルーしました。
(2-3)税に関する情報
「インタビューを実行」して正直に内容を入力するだけですが、2点引っかかりました。
1つ目はここでは基本的に半角英数字入力となります。
2つ目は納税者番号(TIN)なるもので、これを登録しておかないと源泉徴収として30%が自動で差し引かれてしまうようです。これはアメリカに対して払う徴収分なので、例えここで源泉徴収されても日本国内分の納税は別に必要です。
私は「外国の納税者番号を持っている」を選択してマイナンバーを登録しました。ただしマイナンバーを通知したくないという方はここで「納税者番号を持っていない」を選択しても出版自体はできるようでした。
(3)出版手続き
ここからようやくお待ちかねの出版手続きです。まずは「本棚」画面へと移行します。
「タイトルの新規作成」下にある「電子書籍または有料マンガ」を選択します。
(3-1)Kindle本の詳細
ストアページに表示される内容などの登録です。自著の情報を正確に記入していきます。オプションと表示されているものについては未入力でも大丈夫です。
また、「著者」はもちろん自分の筆名を記入しますが、「著者等」という欄には共同著者などがいる場合に記入するようです。
「内容紹介」はストアで表示される紹介文を入力します。ここは気合いを入れて書くべきでしょう。
他項目も偽りなくちゃんと書いたら、「本の発売準備ができました」を選択して「保存して続行」を押します。
(3-2)Kindle本のコンテンツ
ここで作品そのものをアップロードします。まず手もとに作品を用意しておく必要がありますが、アップロード可能なファイル形式については注意して確認してください。
私の場合はワードのdocxファイルでしたが、事前に自分で目次を設定しておく必要がありました。ワードファイルでの目次作成方法についてはKDPページ内に解説が詳しく載っていました。
DRM設定はデジタル著作権の設定をどうするかですが、これは各々の考え方次第だと思います。
読む方向を設定してから、よくよく推敲を済ませた自著をアップロードします。
そして次に表紙です。これも本来華やかなイラストで飾ったものにしたいところですが、絵心無い自分だけでの作業ですので、タイトルと著者名が分かる様に画像を用意してアップロードしました。著作権フリーの画像などを使う場合も多いかとは思いますが、商用利用の権利関係などに恐れをなした結果としてイチから自分で用意しました。
ここまでできたところで、プレビューアーでの確認ができます。表示された内容を確認して、自分が思っているような表示になっているかを確認します。
ISBN情報は個人出版ですので無い、ということで未入力にしました。
もう一度くらいプレビューアーで問題ないか確認して、「保存して続行」を押します。
(3-3)Kindle本の価格設定
価格設定については各々の思う価格に設定するだけなのですが、「KDPセレクト」なるものが少し?となります。
これは要するにKindle Unlimitedで無料リストに加えるという選択肢で、これを選ぶことでロイヤリティ設定で70%が選択可能になります。知名度がゼロの私のような状況では拒む理由がないのでこれは選択しました。また無料リストといっても、Unlimitedで読まれた場合は実際に読まれたページ数に応じてロイヤリティが発生します。
また主なマーケットプレイスでは日本語の小説を出すということで日本ストア(Amazon.co.jp)を間違えずに選ぶようにしましょう。
ここまで設定して、「Kindle本を出版」を押せば晴れて完了です。審査の後に実際にAmazonストア上でKindle電子書籍として出版されます。参考までに私の場合は申請してから、約15時間後に出版されました。
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