第102話 新スキル獲得
有り余っているSPを見て習得可能なスキルを見ていた彰悟だが、1時間経っても決める事が出来ていなかった。
「う~ん……どうしようかな~戦闘系か生産系、または人形兵の強化にもう少し力を…でもなぁ~」
今後の自分の強化の方向性、更には人間達との激化する可能性の高い戦闘に備えて人形兵の強化するべきかと言う点で悩んでいたのだ。
聖騎士やハルファとの直接の戦闘で十分に自身の戦闘力に安心感を覚えていたというのも悩む要因になっていた。これが無ければ手数を増やすという意味でも武具系のスキルでも習得していただろうが、必要性が薄くなった。
なにより人間の軍勢と1人で戦うなんて言うめんどくさい事を彰吾は絶対にやりたくなかった。なので人形兵をより強力にして戦わせるほうが楽だし理想だった。
そんな色々の要素が重なって習得するスキルの系統を決める。
「やっぱり人形兵の強化主軸でいくべきかな…だとすると何がいいか…」
ただ一概に強化とは言っても人形兵達は創られてから、戦闘を重ねる事でレベルを上げてスキルすら自然習得する事もあって凄く強力な戦力だ。それだけに外から第三者が施す強化となると最適と言える物が何か難しかったのだ。
「ここは付与魔法は確定か?いや、俺自身が属性魔法を先に習得してから…全部同時でもいいけど…でも改造するために他の生産を…でも」
選択の方向性を決めたとは言っても習得できるスキルは膨大で、その中から目的に沿うようにスキルを選ぶのも十分に大変だった。普通は多くても20種類と言ったところなので、こんなに種類が多くて悩むのは彰吾くらいなものだった。
それでも方向性を決めたからには選ぶ。
「やっぱり付与魔法は必要だな。他は細工・彫金・刻印・水と風に土の魔術…一先ずはこんなところか」
2時間後、ようやっと習得するスキルを決めた彰吾は満足げにステータスを見ていた。
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名前:【黒木場 彰吾】 種族:魔王 職業:魔王
レベル:32
力:A 魔力:S- 防御力:A 知力:SS 器用:SS
俊敏:S 運:S+
スキル 《SP900→750》new【付与魔法SP40】【細工SP10】【彫金SP10】【刻印SP30】【水/風/土魔術SP20×3】
速読LvMax・高速思考Lv9・並列思考Lv8・技術の極みLv4・格闘Lv8
隠蔽Lv4・闇魔法Lv1・鑑定Lv4・契約魔法Lv4・召喚魔法Lv1・人形創造Lv9
指揮Lv6・テレパシーLv3・集団強化Lv4・錬金術Lv6・火魔術Lv3
ユニーク
天武Lv5・天魔Lv3・天技Lv5・天智Lv5・怠惰・魔王・傲慢・予知Lv1
称号
全の天才・怠惰なる者・始まりの魔王・傲慢なる者・人類の脅威・亜人の守護者・真名獲得者
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「まだ余ってるけど、今はこれでいいか」
SP自体はまだまだ大量に余っていたが下手にスキルを取りすぎても習熟するのに時間が掛かる。ただでさえ今もスキルの数が多くて正直、まったく使用していないようなスキルも多くなっていた。
そんな状況で今回の必要なスキルの他にも取ってしまうとレベル上げの効率が極端に悪くなってしまう。
なによりも、そんなめんどくさい事に時間を彰吾は使いたくなかった。
他にもいざという時のスキルの進化や習得にも必要になるから残しておきたいという考えもあった。
「あとは練習用の場所だな~玉座の間に行って久々に確認するか」
そう言って立ち上がった彰吾は魔王城を改築して、新スキルの練習用の場所を作るために玉座の間へと向かうのだった。
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