第2話 樋口琢磨

村上組中堅幹部の樋口琢磨は旧知の仲である、闇ブローカーの平良大吾に会う。


平良は今では闇ブローカーを辞めて、茨城にある宗教法人『金剛済度会』の運営に携わっていた。


樋口は平良が勤める宗教法人を利用して資金洗浄を目論み接触したのだが、平良は以前のような野心や欲望でギラつく眼光が消え失せ、変わって瞳には好々爺然と穏やかな光を湛えていた。


すっかり毒気を抜かれた樋口は、成果どころか何も取っ掛かりも掴めず東京に戻ってきた。


物語はここから始まる。

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