第16章 出会い

 響は激怒した。

 なんにも知らなかった自分への怒りだ。

 なんにも気付かなった自身への怒りだ。

 なんにもせずに諦めていた、己への怒りだ。


〔響へ――〕

 スマホのスピーカーから流された録音が、心音の最後の伝言が、頭の中で何度も何度も響く。


 汗だくになって帰宅し、雪崩のように自分の部屋へと転がりこむ。押入れの襖が外れるのもお構いなしに、乱暴に開ける。


 この伝言を聞いてるってことは……やっぱり、私たち、捕まっちゃったんだね。

 でも、そうだね。ありがとう――あと、迷惑かけてごめんなさい。

 私、うちでは歌うこと禁止されてたから……あんなにたくさん歌えて、あんたにたくさんの人に聞いてもらえるなんて、全然思ってなくて……本当に嬉しかったの。……楽しかったの。

 ずっと、私のわがままに付き合ってくれてありがとう。私、楽いしばっかりで、全然言うこと聞いてなかったのに。でも、君は絶対に見放さないで、ずっとそばにいてくれた。


 押し入れからアディダスのリュックを引きずり出す。服という服を突っ込み、ノートとペンと、心音が汗水たらして稼いだ金をぶち込んでいく。


 ホントはね、あの日、駅で君に引っ張られた時、どうなっちゃうんだろうって思ってた。このまま私、お腹すいて死んじゃうのかな、とか、不安ばっかりだった。

 でも…………いつもね、家にいたら、鳥の鳴き声が聞こえるの……。どんな姿をしてるのか、大きいのか小さいのか、怖い顔なのか、可愛い顔なのか、なんにもわからなかったの。

 京都に言った時、朝早くだったな……。初めて、その鳥を見ることができたの。手の平に乗りそうな、ちっちゃな鞠みたいな鳥さんで。真っ白なお腹なんだけど、真ん中に黒い線が入ってて、羽は綺麗なねずみ色で。チョン、チョン、って、可愛く跳ねて、飛んでいっちゃった。

 君にはわからないかもしれないけど――あの時――私の世界は、本当の意味で広がったの。


 わずか四十秒で支度を終え、襖をぶち抜く勢いで部屋を飛び出す。靴を履く時間も惜しくて、つっかけのように引っかけながら走り続ける。


 君が連れ出してくれたんだよ。

 君が教えてくれた。

 世界はこんなにも明るくて、楽しくて、かけがえのないものなんだって。

 生きていることは、こんなにも素晴らしいことなんだって。

 お母さんが死んでから初めて、私は幸せだった。


 道場の前にある仰々しい門を突き抜けるため、全身全霊で加速をかける。

「響!」

 自分を呼びとめる声が、門の向こう側から飛んで来る。響は地面を大きくえぐりながら急停止する。


〔だから、ありがとう、響――〕


 弁慶のように仁王立ちしているのは、自分とほとんど同じ顔持つ、忌々しい兄だった。

「今日は文化祭じゃろうが……そんなに血相変えて、どこに行くつもりじゃ!」

「どけ……」

 拳を握りしめ、響は唸る。

「心音を助けに行くんだ!そこをどけぇ!」

 意を決して走り出す。

 目指すは、一度も勝ったことのない、兄貴強敵だ。

「バカが……!」

 二人の兄弟は、門の目の前でぶつかり合った。響は全体重を乗せて突進したが、兄になんなく跳ね飛ばされ、地面に叩きつけられた。

「んぐ……ぐああぁぁ!」

 砂を掴みあげ、低姿勢からタックルをかますが、そう簡単にはいかない。

 背負っているリュックサックごと持ち上げられ、玄関先まで投げ飛ばされる。

「はあ……はあ……あぁ!」

 もう一度走り、兄の胸元に飛び込む。その胸元を掴みあげ、投げようと試みる。

「くうぅぅ……!」

 兄は兄で、こっちの胸元をがっちりと掴んでいる。それどころか、響が何度力を込めても、ビクともしない。

 そのまま、お互いがお互いを投げ飛ばしてやろうとして、拮抗状態となる。

「バカが!お前に俺が、投げられるわけないだろうが!」

「そうだ……オレがバカだったんだ!あいつに『来るな』って言われて、はいそうですかって諦めた!あいつは何度もオレを助けてくれたのに!オレは一度も!たったの一度もあいつを守ってやれなかった!今度はオレが!あいつを助けるんだ!」

「ええかげんにせえ!」

 今度は後ろから声が聞こえてきた。響はバッと振り返る。

「そうよ、もうやめてちょうだい!」

 騒ぎを聞きつけ、両親が出てきたのだ。

 二人とも、心配そうな顔をしている。

「お前、また白崎組に行く言うんか!」

「もうやめなさい、殺されてしまったらどうするの」

 自分達の立場がなくなるという、自分達の心配をしている。

「お前らが心配してんのは自分の立場だろうが!近所で無視されるとか、腫物扱いされるのが怖いだけだ! ――


 そうとも。

『なんじゃ、生きとるんか』

『しかたないわ、あなた』

 消毒液の匂いの中、実の親がそう言ったのだ。


――オレが死のうが生きようが、一つも気にしねえくせに!」

 図星を突かれたのか、両親二人は顔を真っ赤にした。それがどういう感情の表れなのか、響はもう、ちっとも気にならなかった。

 響の脳裏に浮かんでいたのは、心音だった。心音の姿だけだった。

 たった一人で、学校に来ることも許されず、歌うことも許されず、ひっそりと、息をひそめるようにたたずむ心音の姿だった。

 外に出たいだろう、歌いたいだろう、母親に教えてもらった音楽を奏でずして、どうして生きていると言える!?

「そんなわけないじゃろうが!おまっ……お前は勘違いしとるだけじゃ!お前にはお前の人生がある!それを心配しとんじゃ!目を覚ませ!あの子は白崎の一人娘じゃ!お前とは同じ世界に住めん子じゃ!お前にも必ず、とんでもない災難が降りかかるぞ!」

「なんでそうなるんだ!あいつはただ、歌が好きな!歌うことが大好きな女の子だ!心音のことをぉ!悪く言うなぁ!」

 響は怒りの咆哮をあげた。あまりの怒りに、体中の血液が沸騰した。自分のことならまだしも、心音を悪く言われたのが我慢ならなかった。あいつが何をしたっていうんだ?白崎組ってだけで、みんなあいつを避けようとする!あいつは誰よりも優しくて、誰よりも我慢してるのに!

「響、落ち着きなさい。ね、今ならまだ間に合うから。柔道がダメでも。ね、ね、ちゃんと勉強して、大学に行けば、可愛い子だっていっぱいいるし、白崎組なんかに手を出して、ご近所さんがなんて――」

 どうしてこいつらはわかろうとしない?どうして誰も助けてくれない?まだ大人にもなっていない女の子が苦しんでるのに、なんで周りにいる大人が、そろって見てみぬふりをする?よそ様?ヤクザ?白崎?オレの人生?将来?――うるせえバカが、そんなこと、一つも関係ないだろうが!

「何言ってるんだ!心音は今泣いてるんだ!歌いたいのに歌えなくて!歌いたいって言うこともできなくて泣いてるんだ!なのになんで大人は!自分のことしか考えないんだ!世間体ばっかり気にして、自分を守ることしか考えてないじゃないか!そんなやつらのために、あいつが我慢する必要なんてないんだ!」

 響の怒りは、ついに天を貫いた。空気を沸騰させるほどの炎で、上空の雲を全て蒸発させた。

 炎は響の体内を駆け巡り、膨大なエネルギーとなって貯まる。

「そこを……」

 ついに、

「どけえええぇぇぇぇ!」

 ついに――兄の体が持ち上がる。

「っわ!おい――」

「うぁああああああぁぁぁぁ!」


 待ってろ――心音!


 生まれて初めて、響は兄の巨体を持ち上げた。歯を食いしばり、地面を踏みしめ、悲鳴をあげる二の腕を振りぬいた。

 度肝を抜かれる両親の前に、全国有数の柔道家を叩きつけてやった。

 もはや、残す言葉などなかった。

 唖然とする家族を尻目に、響は風より早く走っていった。



「心音」

 父親に名を呼ばれ、心音は顔を上げた。

「わかるとも、わかる……。幸せになるんだぞ」

 泣きはらした顔を見て、なぜか父親は瞳を潤ませた。

「向こうさんがそろそろ出発するそうだ。準備して待っていなさい」

 その時が迫っている。

 心音はグランドピアノにコロンと体を預け、母親の写真に祈った。

「お母さん……」



 走る。

 走る、走る。

 響は走る。走り続ける。

 忌まわしき上り坂を駆け上がり、華やかな校門を駆け抜け、自分の教室まで駆けのぼる。廊下を走っては行けません、のポスターなど、目もくれずに走る。

「クス子!クス子ぉ!」

 ちゃちなカフェに飛び込み、響は声を張り上げた。

 三角巾とエプロンをして、ホットプレートでクレープを作っていたクス子は、ギャッと言って飛び上がった。残念ながら、クレープはブチッ、という音を残して真っ二つに切れてしまった。

「ど、どうしたんだよ響!」

 ホットプレートの電源を切り、クス子がせかせかとやってくる。

 響は膝に手を突き、ぜえぜえ言いながら、なんとか要件を口にする。

「頼む……頼みがある……!」

「は、はぁ?」

 カフェを運営中のクラスメートや、客としてやってきた父兄が、怪訝そうな表情でこちらを見ている。当然だ。今は楽しいたのしい文化祭。汗と泥はお呼びでないのだ。

 だが、そんなことを気にしている場合ではない。もはや一刻の猶予も残されていない。響は意を決して顔を上げ、幼馴染の肩を掴んだ。

「はあ……すて……はあ……ステージを作っといてくれ……!」

「は、はあ?なんて?」

 クス子は三角巾を外しながら、大声で聞き返してくる。響は負けじと、大きな声で叫ぶ。

「自分勝手だってわかってる……お前に頼むのはお門違いだってわかってる!でも……!でも! お前にしか頼めないんだ!」

「な……どうしたのさ、急に」

「心音をここに連れてくる!」 

 心音の名を聞いた途端、クス子のドングリのような目が、きゅっと絞られる。

「あいつにとって歌は……あいつの人生そのものなんだ……!……はあ……最後に歌ったあれも……あれがメッセージだったんだ!」

「メッセージ?歌ったって、何を――」

「あれだ……あの……すたっ……すすす……スターゲイザーだ!スターゲイザー!」

 なんとか曲名を思い出し、命からがら吐き出した。

 すると、クス子が何故か、歴史的発見をした考古学者のように、震える声で問うてくる。

「スターゲイザーって……まさか、スピッツのスターゲイザー?」

「そうだ!オレがいなきゃ困るって、そう言ってたんだ!つまりあれは、助けてくれって、オレがいなきゃ歌えないんだって、そういうことだろ!?違うか!」

「いやぁ……スターゲイザーって、こっ――」

 クス子は突然言葉を詰まらせ、両手をワキワキさせ始めた。響は額の汗をぬぐいながら、親友の奇妙な舞を見つめていた。

「あぁもう!わたしゃ知らないよ!どうしろってのさ!」

 何故だか知らんがメチャクチャ怒られた。最近のクス子は怒ってばかりだ。

「ステージを……っはぁ……ステージを……空けといてくれ!」

 響はクス子の肩をボン、と叩く。

「嫌だって言ったって立たせてやる!飽きるまで歌わせてやる!あいつの歌を!世界に届けるんだ!」

 それを聞いて、クス子は不敵に笑った。ドーベルマンのように凛々しい顔で、コクンと頷いた。

 響は無言で感謝の言葉を伝え、踵を返して走り出した。

「一ノ瀬響ーっ!」

 校門までやって来た時、後ろから声が聞こえた。

「今度諦めたら、承知しないぞバカやろーっ!」

 響は走りながらガッツポーズを見せた。


 振り返ることなく走り続けた少年を、クス子はどこか、寂しそうに見つめていた。




 文化祭を目指して坂を上ってくる人たちが、何事かとこちらを見てくる。そんな奇異の視線には目もくれず、響は走り続ける。

「はっ……はっ……はっ……」

 坂を下り切り、百八十度回転する。心音の家は、響が捨ててきた家とは逆方向だ。

 赤信号を無視して、車が来るのもお構いなしに横断歩道を渡る。汗のきらめきを街中に振りまきながら、響は走り続ける。


 なぜ彼は走り続けるのだろう?

 なぜ響は、心音を助けに行くのだろう?

 ぶち殴られ、打ち砕かれ、地面に倒れ伏してなお、少年は心音のために走っている。


 当たり前じゃねえか。


 響は言った。


 そして、語ってくれた。


 初めて心音に会った日のことを。

 あの日の、自分のことを。




『いいか?響。一ノ瀬の人間はみんな、柔道をするんだ』

 父親だ。まだ若い。響の身長は、その腰元にも及ばない。

『ほらやってみろ』

 あの頃はまだ優しかった。


『そうだ!休むな!続けろ!』

 どんなに必死にやったって。

『弱音を吐くな!兄貴を見ろ!お前の兄貴が諦めたか?お前の兄貴が負けたか?』

 どんなに必死にやったって!


『おとーさん、おかーさん、見てみて』

 初めて試合に出たのは、幼稚園の時だった。キラキラするメダルをもらって、めちゃくちゃ嬉しかった。絶対、褒めてもらえると思っていた……!

『銅メダル!』


 今でも脳裏に焼き付いている。両親のあの、失望と、落胆と、期待外れの表情を。兄貴のあの、勝ち誇ったような顔を。


 小学生になっても。

『県大会も勝ち抜けんとは』

『お兄ちゃんは優秀なのに……』

 中学生になっても。

『父さん、あいつはもう諦めろって』

 高校生になっても。

『はあ……』

『ちょっとあなた、飲み過ぎですよ』

 夜、トイレに行こうとしただけだったのに。居間からぼんやりと漏れ出ているのは、灯りだけではなかった。

『飲みたくもなるわ、あんな、出来損ない……』

 苦しかった。

『そうね――』

 ずっと、苦しかった。

『もう一人なんて――、生まなきゃよかった……』

 姿の見えない死神に、胸をきゅうぅ、と締め付けられた。どれだけ息を吸っても、痛くていたくて敵わなかった。


 走って部屋まで戻り、布団に突っ伏した。枕を抱き寄せ、顔をうずめ、声を押し殺して泣いた。

『ゔゔ……!ゔゔゔ……!』

 居場所などなかった。

『ゔゔゔゔーっ!ああぁぁああああぁぁあぁ!』

 響は〝いらない子〟なのだ。


 生まれてきては、いけなかったのだ。


『ホントに留守番するの?そう、冷蔵庫に入ってるもの、適当にチンして食べなさい』

 響以外の家族が、三人で買い物に出かけた日。

 響は一人、台所にいた。

 しゃがみこみ、流し台の下の戸棚を開いた。扉の内側には包丁を差し込むスペースがあり、三種類ほどの包丁が収納されていた。

 一つを取り出してみると、表面が荒いノコギリのようにギザギザだった。

 これは痛そうだ。

 考え直し、元の位置に戻した。

 続いて、隣の一本を握った。鋭利な、出刃包丁だった。


 台所には夕日が差し込んでいて、世界の終末みたいな色で埋め尽くされていた。

 出刃包丁の刃は、オレンジの光と、自分の顔を反射していた。

 自分の顔がいつになく真剣だったのが、静かな記憶として残っている。

 そいつは包丁を手に持ち、こちらをじっと見つめていた。

 冷静な顔をしているのに、そいつは今にも爆発しそうな緊張を抱えているのだ。静かだった。

 刃の先端から根元まで、金属の放つ光沢を見つめ、勝手に震え出す体を、両手を握りしめることで押さえつけた。何度も震え、何度も手を握りなおした。何度もそれを繰り返した。

 

 これで――


 これで終わる――


 ちょっと痛い思いをするだけで、もう、苦しまなくていい。


 そうやって、一時間もの間、響は包丁を見つめていた。


『ただいまー』

『帰ったぞー、響ー』

 玄関から声が聞こえ、響は慌てて包丁をしまった。家族が入って来る前に台所を抜け出し、逃げるようにして自分の部屋に戻った。

 部屋に戻ってもなお、響は静かだった。

 本当に自分を殺そうとした時、人は、静かになるのだ。

 新たな発見だった。


 その翌日だった。

 心音に出会ったのは。


 曇り空だったあの日、無地のキャンバスに灰を塗りたくったような曇り空のあの日。響はやさぐれていた。

 響の成績があまりよくないのが、原因だった。

『ん……?』

 かすかな空気の震えを感じ、響は立ち止まった。よくよく耳をそばだててみると、震えの正体は呟くような歌声だった。本当に小さな、小さなちいさな声だった。

 響は校舎の角を曲がり、駐輪場を視界に捉えた。

 雲はそこだけ晴れていた。


『君の歌をー、きかせてー、きかせてぇ……閉じた、僕の、こ、こ、ろ、にぃ……きーみーの声が……教えーてくーれ……た……』




 そうだ……!


 オレは別に、惚けてたわけじゃない。

 感動したわけでも、見とれてたわけでもない。


「うぁっ……!」

 車道と歩道を隔てる縁石に躓き、響は転ぶ。ゴロゴロと転がり、民家の塀に当たってようやく止まる。頬をすりむき、腕と足がすり切れる。体中に、血がにじむ。

「はあっ……はぁっ……あぁっ……!」

 頬を、顎を、涙が伝う。

 血と混ざりあい、汗と混じりあい、ぼたぼたと落ちる。こぼれる。痕を残す。


 あの日、出口のない暗闇で。

 オレは君の歌に出会ったんだ。


「こ……こね……!」

 地面に拳を突き、力を込めた。

 必死に訴えかけてくる痛みを、さらなる痛みで封じ込めた。

 立ち上がることだけが、自分に許した選択肢だった。


 生きてていいんだって、言われた気がした。

 生きてて欲しいって、言われた気がした。


「うぅぅ……ぅおおおおおお!」


 オレはあの日、お前に――救われたんだ……!


 傷だらけの体で、少年は再び走り出す。

 あの日、自分を救ってくれたひとを。


 今度は自分が助けるために。

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