第14章 明かされていく、秘密

 響とクス子はそろってお縄となり、教師からこっぴどく説教された。

 響は呼び出しを受けた父親にぶたれ、放蕩息子の烙印をまた押された。

 喧嘩両成敗ということでたいした処分は受けなかったが、この日以来、響はクス子と言葉を交わすことはおろか、視線すら合わせなくなった。家庭科の授業で組むこともなかったし、登下校時にその姿を見かけても、お互い存在しないかのようにふるまった。幼馴染として数えきれないほどの喧嘩をしてきたが、こんなことは初めてだった。

 九月に入っても、心音が登校してくることは一度もなかった。同時に謎の歌声もパタリと止まり、歌姫伝説は自然消滅していった。誰一人として、歌姫と心音を関連付けて考えないのが、響には不思議で不思議でたまらなかった。

 九月中旬、文化祭が近付いたことで部活動は中止になった。誰しもがその準備に追われ、楽しそうに汗を流していた。響はクラスの出し物に裏方として参加し、適度に準備を手伝っていた。

「ねえ、誰か色付きのフィルム買ってきてくれない?」

 買い出しという天職を授かった響は、思う存分に道草を食った。校門には大きな看板が立てかけられているし、正面玄関前の車回しにはテントがいくつも立っている。ふらりと寄った体育館は一番手がこんでいて、さながら小さなライブ会場のようになっている。

 ステージの上に大きな横断幕が掲げられ、この度の文化祭は栄えある第何回目です!というのを強烈に主張している。二階のキャットウォーク部分にはスポットライトが複数台設置され、思い思いの場所を照らすことができるようになっている。そしてどうやら、現在は椅子の運び込みが行われているようだ。

「や、響」

 カラフルな声で話しかけられ、響は顔をしかめた。

 両手に折り畳み椅子を抱えたクス子が、そこにいた。

「サボり?」

 響は買い物袋を腕に引っかけ、両手をズボンのポケットにつっこんだ。そして何も言わないまま、ステージの方を見た。

「いいステージでしょ」

 クス子はめげずに話しかけてくる。

「心音ちゃんがいたら――」

「やめろ」

 核心に触れられる前に、響は声を上げた。

 もう、うんざりだった。

「やめろ」

 クス子が再び口を開こうとしたので、今度はもっと早く封じ込めた。飼い主に捨てられた犬みたいにしょぼくれるクス子を、できるだけ見ないようにしながら、体育館を後にした。




 その夜は激しい雷雨だった。なんでも、台風が接近しているそうだ。夕飯時に見たニュースが、そんなことを言っていた。

 響は一人、部屋の真ん中に寝転がり、スマホをつついていた。東京でヤマダの息子に壊された時のまま、画面がバキバキのヒビだらけだ。

 激しい風で窓ガラスが叩かれ、時折落ちる雷で部屋が閃光に包まれる。響は何も考えず、適当にアルバムアプリを起動する。

 一番最初に出てくるのはもちろん、ハチ公前で撮った写真だ。

 ひび割れたガラスの向こうで、心音は何も知らずに笑っている。数秒後、自由な世界からさらわれてしまうなんて、知りもせずに。

 この写真を手に入れた時、響はこの上なく幸せだった。きっと心音も、あの旅で一番楽しい瞬間だったに違いない。

 誰にも邪魔されず、二人きりで、何のために生まれてきたのか、ようやくわかった気がしていた。世界で一番幸せ者だと、あの時の自分なら迷わずに言い切ることができた。

 あの時が永遠に続けばよかったのに。少なくとも、心音だけでも、逃がしてやりたかった。

 もっと、笑わせてやりたかった。

 もっと、歌わせてやりたかった。

 もっと、いや、ずっと――

「ぅわっ!」

 突然スマホが震え出し、響は叫び声を上げた。スマホが手の平で滑り、両手の上をポンポンと行ったり来たりした。

 何とかキャッチして画面を見ると、そこには、〝非通知〟という名前から電話がかかって来ていた。

「……もしもし?」

 身に覚えのない着信に戸惑いつつ、響は青い受話器を押した。

 返ってきたのは、なんとも快活な笑い声だった。

〔おぉ!よく取ったな!感心感心――〕

「……誰だ」

〔もう忘れたのか!ちょっとショックだなー。俺だ。ヤマダだ。覚えとるだろー?〕

「お前が!」

 響はスマホを耳に当てたまま、目にも止まらぬスピードで立ち上がった。絶妙なタイミングで、雷の音がとどろいた。

「よくオレにかけてこれたな……!」

〔そうそう、お前のTwitter消した時、自分の電話にかけといた。通話料踏み倒したのは謝る〕

「そんなこと聞いてねえ!」

〔あー?あぁ!あの時は悪かった、半殺しにして。でもうちの組、演技うまいだろ?どこも折れてなかっただろがい〕

「うるせえ!お前のせいで、心音がどんな目にあったと――」

〔そうカッカすんなって、オヤジに逆らったら殺されちまうんだよ!俺も!せっかく傷心のお前に、いー話をもってきてやったんだ。ちょっとは聞けって〕

「……あぁ?」

 響は舌打ちし、ぐるぐると部屋の中をさまよい始めた。髪をかきむしったり、電灯の紐をいじったり、また髪をかきむしったりしながら。

〔今度の日曜、俺はそっちに行って、白崎のオヤジさんに結婚の挨拶をしに行くことになってる。だが、俺はあんな子と結婚したくない〕

「あんな子だとぉ!?ふざけんな!心音をバカにすんな!」

〔違うちがう!落ち着けって!親の決めた相手と、って意味!あの子はたしかに可愛いし、いい子だと思うぞ?うん〕

「かっ……!可愛いとか言うな!お前が!」

〔どっちやねん……自分、混乱してるなぁ。まぁいい〕

 ヤマダの息子はカッカッと笑った。

〔とにかく、俺が白崎組に入るときがチャンスだ。連れの一人として潜り込ませてやる。俺がオヤジさんと話してる間に、あの子をさらって逃げろ。東京にさえ行かなきゃ、うちのオヤジの力も及ばん〕

 響の頭の中に、スーツを着て、サングラスをかけ、ヤマダの息子と同じ車に乗る自分が浮かんでくる。外国の映画で見た俳優みたいに、髪型をビシッと決めて、銀色の、ゴツイ銃を構える姿が。

 だが――


『もう、二度と来ないで』


――響は目を閉じ、静かに言った。

「いや」

 雨足が強くなり、風と一緒になって窓を叩き始めた。

「オレは行けない」

 ひときわ明るい閃光の後、地鳴りのような音が闇を貫いた。

〔なんだお前――〕

 その後にやってきたのは、不気味な静寂だった。

〔――とんだ意気地なしだな〕

 悪口を言われ、一方的に通話を切られた。

 響の耳に残るのは、プー、プー、というバカにしたような音だけだ。

「なっ……!あぁ⁉」

 心底頭にきた。

 オレだって心音を助けたい。オレだって、心音に会いたい。みんな勝手だ。あの時の心音の顔を見てないから、そんなことが言えるんだ。オレがどれだけ努力したのか、見もせずに!オレがどれだけ勇気を振り絞ったか、知りもせずに!

「あぁ!くそ!」

 行き場のない怒りに支配され、叫び声を上げたり、壁を叩いたりした。雷がうるさくなければ、きっと父親にぶち殴られていただろう。

 そんな折、再びスマホがけたたましく鳴り始めた。響はよく確認せずに電話を取り、思いっきり怒鳴りつけた。

「だからオレは行かねえって言ってんだろ!いい加減にしろ!」

〔えぇえ!?ちょっと待って!?私、まだ何も言ってないんだけどっ!?〕

 電話の相手は私だ。この時は死ぬほど恐ろしかった。怒った響君って、こんなにセクシーな声で吠えるのだと、つくづく感心した。

「え……ぅええ?すいません……勘違いで……てか、誰?」

 響はバツが悪くなり、見えない私にペコペコと頭を下げた。うぅん、よろしい。間違いをすぐに認めて謝れるのは、いい男の条件だ。

〔私よ、私……覚えてない?名古屋で会ったジャーナリスト!〕

「え……あ……!マコトさん!」

〔思い出してくれた?よかった~!一から説明しなきゃいけないかと思って、焦っちゃった~〕

 響曰く、この段階では、なんとなく、ぼんやりとしか思い出してなかったらしいが、まあいい。私の目的は、私自身を売り込むことではなかったからだ。

〔こんなに連絡が遅くなってごめんなさいね。ジンのやつ、ぜんっぜん口割らないもんだから、情報得るのに手間取っちゃって〕

「え?はい?どういう――」

〔君と心音ちゃんが連れ戻されたってこと、つい最近になって知ったのよ。ホント、申し訳ないったらありゃしないわ〕

 響は若干の混乱をきたしていた。なぜ、ほぼ赤の他人であるジャーナリストが、申し訳なく思っているのか、てんで想像がつかなかったからだ。

「なんでですか?」

〔んー?〕

「なんでマコトさんが、申し訳ないって――」

〔あぁ、それはね〕

 それは、重たくなってしまった響の腰を持ち上げるには、十分すぎる理由だった。

〔伝言を預かってるの。心音ちゃんからね〕




「あ!やっほぉ~響君!」

 日曜日、響は待ち合わせのコメダ珈琲にやってきた。店の奥で手を振っている私を見つけ、おずおずと歩いて行く。

「あ、どうも……」

「いや~ゴメンね!ホントに大丈夫なの?文化祭サボっちゃって」

「あ、はい……オレは裏方なんで……今日は特に……」

「そ。ま、座って座って」

 促されるまま、響はボックス席に腰掛けた。反対側には、小さなミルクの瓶を手に取る私の姿がある。窓の外を、休日のショッピングに向かう一家が横切っていく。台風一過により、お出かけ日和の快晴なのだ。

「何か頼む?コーヒーくらいならおごるわよ」

「あの、伝言ってなんですか。心音の。ていうか、いつ、どうやって」

 年上ジャーナリストの言葉を、響は半分も聞いていなかった。帰ってきたのは、呆れ果てたため息だった。

「ふう……せっかちね、響君って」

 子ども扱いされた気がして、響は押し黙った。ムッとしたというのが正直なところだったが、相手が机の上に封筒を差し出してきたので、それ以上言い返すことはしなかった。

「まずはこれ、拾っといたわ。あなたのものだから、返しておくわね」

 そう言うと、ジャーナリストはコーヒーにミルクを注ぎ始めた。

 響は封筒を手に取ってみたが、すぐに机の上に戻した。中身を見なくても分かった。分厚い紙幣と、重たい硬貨の感触だった。自分のものではなかった。これを稼ぎ出したのは、たった一人だ。

「ジンから聞いたわ。君ぃー、白崎組に突撃したんでしょ」

 響の目の前で、真っ白な液体が、半透明な黒水を侵食していく。ミルクの筋は、無数の触手を伸ばし、グラスの底まで進んで行く。

「それは……」

「よくやるわぁ~あの白崎組に。普通、怖くて手、出せないって」

 コーヒーに突っ込まれたマドラーにより、渦巻きが引き起こされる。カラコロと氷を巻き込みながら、黒と白がかき混ぜられていく。

「あの……心音の伝言は――」

「ねえ響君」

 カラン、と終わりの音が鳴り、ミルク入りのアイスコーヒーは完成した。

 綺麗な泥水のようだった。

「もう……諦めちゃった?」

 響はギクリとした。出会って二度目の女性に、いとも簡単に見透かされてしまった気分になった。黙ってうつむき、自分の両膝を鷲掴みにした。

「私知ってるんだ。十年前――現実に負けてね、色々――諦めちゃった人を」

 響は、私の手から離れたマドラーが、渦巻きの名残に引きずり込まれ、ぐるぐると回転をし始めたのを、チラリと盗み見た。

「染まっちゃったんだよ、その人は。汚い大人の、汚い世界にさ」

 よくわからない話をしながら、ジャーナリストはマドラーをつついていた。その表情が実に寂しそうで、響は少し勘ぐってしまう。

「心音ちゃんの伝言はね、君たちが東京に着いた時、受け取ったものなの。ほら、あの子、私に電話してたでしょ?」

 東京駅に着いた時、確かに心音は電話を貸してくれとせがんできた。取材のお断りをするといっていたが――『あー!スッキリした!』――よく思い返すと、あの時の心音は不自然なくらいに清々しかった。

「名古屋でジンに追いかけられたとき、心音ちゃん、観念したんだって。このままずっとは逃げられない。いつか誰かに見つかって、捕まっちゃうって。その時は……そう、遠くないって」

 そんな秘密を抱えて、心音は笑っていたのだろうか?不安な気持ちを見せないために、わざと明るく振る舞っていたのだろうか?だとしたら――だとしたら、気付かなかった自分はとんだバカ野郎だ。

「自分が捕まる時、絶対君に迷惑がかかるって、心音ちゃん、わかってたみたい。だから、もしものときのために、伝言を残したかったそうよ。響君と話すことができなくなるだろうから、代わりに伝えて欲しいって、そう頼まれたの……」

 響は奥歯を噛みしめた。まるで紙芝居でも見ているかのように、心音の優しさと、自分の情けなさが、次から次へと露わになった。その度に恥ずかしくなり、怒りが募った。

「すごい子だよねー、心音ちゃんって。自分だって苦しいはずなのに、響君のことを一番に考えてさ……母親に死なれて、音楽を禁止されて、満足に出かけることもできなくて。それでも他人ひとのことを気にかけられるって。本当にすごいことだと思わない?」


「え……?」


 そこで響は、ハッと顔を上げた。

 最初は、聞き間違いかと思った。

 そんなあんまりな、非情な人生が、自分のすぐ隣で、懸命に命の輝きを放とうとしていたなんて……まったく、チラリとも考えたことがなかった。


「死んだ……?あいつの、母親が……?」


 目の前の少年は、愕然とした表情で固まっていた。

 地上から愛の唄が全て失われた時、きっと誰しもが、同じ顔をしただろう。

 他の誰も持つことができない憤りを、彼は抱えたのだ。神をも呪う、憤怒の炎を。

「そっか……もう十年前だもんね。響君が――小学校に入るか入らないかくらい?覚えてるわけないか」

 知らないことは罪ではない。しかし、知らぬ者がそれで救われるわけでもない。

 後悔とは自らに対する殺意にも似た感情であり、毒のように全身をめぐる。長い年月をかけて心の奥底まではびこり、いつかその身を滅ぼす。世の中のほとんどの大人は、それを忘れることで生きながらえているのだ。

「えぇそうよ。心音ちゃんのお母さんは、十年前に亡くなってる。そのときの話を、私はよく知ってる」

 惨めな姿態を、さらしてなお。

「昔――一人の若いバカがいたの」




「お嬢」

 ミロクの声が聞こえ、心音はまぶたを開いた。

「今日はヤマダ様がご挨拶に来られます」

 言われなくても分かっている。だから、真っ白なワンピースを着せられても、文句の一つも言うことなく、グランドピアノに突っ伏して、自分の運命を嘆いていたのだ。

 この日の練習でもさせたかったのか、は、毎日のように自分におめかしをさせた。服のデザインは毎日変わるが、決まって白いワンピースだった。気味が悪い。ウエディングドレスを連想して吐き気がする女の子なんて、世界中探しても自分くらいしかいない。

 化粧もさせられ、時にはネックレスやイヤリングまでつけさせられ、それらをとっかえひっかえされ、シルバニアファミリーの一員になった気分だ。

「必要なものがあればお申し付けください。お嬢の欲しいものを、なんなりとお持ちいたします」

 ミロクの申し出に、心音は無言を返した。

 いくら頼んだってダメだということは、嫌というほどわかっていた。

「たまには外の空気を吸われてはいかがですか」

 このお付きが自ら物申すのはそうそうあることではない。たいてい、心音の行動をたしなめるか、父親の命令に応えるだけだ。つまり、ミロクはそれだけ心音のことを心配しているということであり、つまりつまり、自分が目に見えて弱っているということなのだ。

「外ってなあに」

 心音はその柔い肌をピアノの蓋に沈めたまま、いつもより一オクターブ低く歌った。

「そこの庭のこと?」

 ピアノの曲線に沿って、自分の顔が歪んで映っている。

 泣きはらした痕が、痛々しく残っているのが見える。

「本当の外の世界が何か、私がまだ知らないと思ってるの?」

 顔を上げ、拳を震わせながら訴えた。ピアノの上に乗っている写真たてが、カタカタと音を立てた。

 ミロクはそれを、運命さだめのように見つめていた。

 大人になった心音が、間違いなくそうなるであろう、美人の写真を。

 今の心音と同じ、真っ白な洋服に包まれた、絶世の美女を。

「いいえ――はい」

 ミロクの返事はどっちつかずだった。

 心音は憎しみをこめてお付きを睨みつけたが、相手は臆することなく近づいてきて、写真たてを手に取った。

 そして、初めて――心音が覚えている限りでは初めて――饒舌に、語り出した。

「お嬢はまだ、世界の一端を見たに過ぎません。あの少年を介して見た世界しか、知らないのです。世界はまだまだ広く、果てのない優しさでお嬢を包み込んでくれるでしょう。限りのない自由と楽しさで溢れ――永遠とわの愛で、あなた様を守ってくれるのです」

「そんな話いらない……!空想の世界じゃない!おとぎ話じゃない!守ってくれる人ならいた……楽しくて、自由だった……!優しく包み込んでくれた!私の欲しいものは一つだけだった!たった一つだったのに…………!」

 気付いた時、心音は背の高いお付きに詰め寄り、その顔を焼き尽くすような視線を向けていた。

 ミロクは眼鏡を押し上げながら、いつものようにひょろ長い声で言った。

「もちろん、存じあげております」

「――で、なあに?白崎の掟が邪魔してるって、そう言って終わるの?私の欲しいものはずっと手に入らない!ずぅっと!永遠に!」

 吐き捨てるようにそう言うと、心音はけたたましい音を立ててピアノの椅子に座った。

 一生分の不幸と共に頭を抱え、鍵盤の蓋に突っ伏した。

「もう十年前のことになりますか、お嬢はもうお忘れかもしれません」

 その日のミロクは、やっぱり饒舌だった。

「昔――一人の若いバカがいました」

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