第13話 ストレスはお互い様(義理妹の言い分)

自分が病気になって家と職を失った失望感や毎日独りで部屋に閉じこもっている孤独感から来るストレスの全てを私にぶつけてくるのは辞めて欲しい。

こっちだって義理姉と同居させられているストレスで疲れてるのよ!

ただでさえ気を使う義理兄弟なのに、このプライドだけは高くて偉そうな義理姉との同居に私は毎日かなりのストレスを感じている。

両親の面倒を引き受けた長男夫婦の方が楽なのではないだろうか。

偉そうな態度をしない社交的な性格の両親と同居を引き受けた長男夫婦の方が明るい生活を送っているように思う。

それに比べて、この義理姉の偏屈な性格。

こんな老齢になるまでずっと友達の1人さえもいなかったというのが目に見えて分かる義理姉の偏屈な性格。

結婚もせず、友達も作らず、ここまで人に嫌われて生きてきた人も珍しい。

働けていて自立していた頃はプライドの高さで自分の孤独を誤魔化せていたのだろうが、病気で無職になり、引きこもり老人となった今は急に孤独の寂しさが押し寄せてきたのであろう。

その寂しさでメル友にすがりついているようだが、この義理姉の性格ではメル友さえも離れて行くようだ。この偏屈な性格では無理もないだろう。まだ若いなら状況に順応出来るが、ここまで年寄りになると自分の置かれた状況に順応出来なくなるらしい。プライドの高い義理姉は特にそうだ。

本人も辛い毎日なのだと思うが、面倒を看させられているこちらもかなりの精神的負担になっている事を分かって貰いたい。

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