第10話 義理妹の言い分

私は裕子、48歳。

旦那、息子、義理の姉と一緒に住んでいる。

夫婦と1人息子の3人で平穏に幸せに暮らしていたが、急に義理の姉が身体障害を発症し、同居しての世話を余儀なく迫られた。

長男と結婚したわけでもないのに、まさか義理の身内の面倒を看させられる運命になるとは思わなかった。

義理の姉は急に難病発症し、身体が不自由になった。それ以前の健康な時から仲が悪く、お互いに避けていたが、長男は年老いた親の面倒を担当した為、次男夫がこの姉の面倒を看る事になった。

現実には次男夫ではなく、嫁の私が、義理の姉の面倒担当という事だ。


狭いマンション暮らしで、義理姉を向かい受ける為には息子が使っている部屋を義理姉に譲るしかない。

リビングの一角に息子の勉強机を置き、狭い家が余計に狭く感じるようになった。


義理姉は寝たきり程の重症ではないので時々、部屋から出てくる。

それが苦痛で仕方ない。

狭い家でいがみ合った女2人が同居するのは地獄のような生活だ。

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