第3話 同居家族との不仲

せっかく手に入れた店も手放さざるを得なくなり、不自由な体で、この狭い自分の部屋だけが私の世界。

自分の部屋といっても兄弟の家の一部屋に置いてもらっている状態。

移動する時は家の中を歩行器を使って移動。

部屋から出ると義理の妹と甥から冷たい目を向けられる。まるで部屋から出てくるな!と言わんばかりの冷たい目。

もう部屋からも出たくない。食事の時間になっても部屋から出ないでいたら食事を部屋のドアの前に置かれるようになった。その方がこちらも好都合だ。言葉を交わす事もなく、無言でドアの前に置かれる食事。食べ終わると食器をまたドアの前に置いておく。

トイレとお風呂以外は自分の部屋から一歩も出ず、部屋に一人で閉じこもる毎日になった。

暇なのでネットとテレビで時間を潰すしかない。楽しんでテレビを観ているのではなく暇で仕方ないからテレビを観ているだけ。暇で仕方ないからネットしてるだけ。何をしても楽しめない。

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