第2話 亜蘭《アラン》❗❗❗
ただ今、取り込み中なので手っ取り早く自己紹介をしておこう。
僕の名前は、高梨
今年の春に大学を卒業した新任の高校教師だ。
生徒たちからは名前が『
現在は、問題児の多い三年Z組の副担任をしている。
中でも飛びっきりの問題児が姫乃樹
僕は校内を駆けずり回ってクラスメートに
「おォ~い、ちょっと訊くけど……!!
思わず息が弾んだ。
廊下で話しをしているクラスの男女の生徒たちに声を掛けた。
男の方は、女子に人気のイケメン男子、飯野 瞬だ。
背も高くモデルのようにカッコ良い。
わずかに目付きが悪いのがネックだろう。
冷たい感じを受ける。
「え、さァ~ねぇ…… 亜蘭ならひとりで、屋上の方へ行ったけど……✨😏✨✨」
飯野は意味深に微笑んで、上の方を指差した。
「ハッハハ…、どうせ彼女、ボッチだから、ひとり
隣りで飯野と腕を絡めている女子生徒のミリアが
「ン……😓💦 そ、そうか……!!
ありがとう……」
何となく納得できないが、取り敢えず礼を言った。
その足で、屋上への階段を駆け上がった。
屋上の
「おォォォ~ー~~~ーーィ…、亜蘭!!
いるかァァァ~~ー~~ーー~ーー!!」
息を弾ませ、グルッと屋上を見回した。
だが、あいにく彼女の姿は見えない。
「チィ……!!」舌打ちをした。
どうやら
「ふゥ~ー……😔💦」大きくため息をついた。
急いで屋上まで駆け上がったのに、くたびれ
落胆し階段へ引き返そうとした瞬間、頭上から何か軽いモノが落ちてきて頭に、『ポコッ』と当たった。
「うッわァ~……😲💦」
思わず驚いて、思わず
目の前に丸めたビニール袋が落ちた。
「ン……?!」
どうやら頭に当たったのはサンドイッチの空き袋のようだ。
「何だよ……!! これは?」
ポリポリと空き袋を当てられた頭を掻いた。
「キャキャキャァ~~~ーッ😆🎶✨
当たったァ~、当たったァ~ーーー❗❗」
突然、頭上から明るい笑い声が響いた。
若い女性の笑い声だ。
「えェ……❓❓」見上げると陽射しが
逆光で少女の人影だけが映った。
どうやら
「キャッキャッ、キャァ~~ー😆🎶✨💕💕」
愉しげに手を叩き笑っている彼女は間違いない。
「ううゥ…😲💦💦 ア、
僕の担任する女子生徒の姫乃樹 亜蘭だ。
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