第3話 第一志望 AV女優

「キャッ、キャァ~ー……😆🎶✨」

 かなりウケているみたいだ。

 まだパチパチと手を叩いて笑っていた。



「ン……、ッたくゥ……😓💦」


 いつも彼女は、詰まらなそうにような顔をしているので、こんな屈託のない笑顔は始めて見た。




「キャッキャッキャァ~ッ……✨😆🎶✨」

 そんな笑顔がスゴく無邪気で可愛らしい。



「むゥ~…😔💦 あのなァ~、小学校のガキかよ……。こんな事して、おい、亜蘭!!

 危ないから早くこっちへりて来いよォ……!!」

 僕は憮然として、屋上の床に落ちたパンのき袋を拾い手招きした。



「ええェ、何でェ~ー……?!」

 可愛らしくブリッ子みたいに訊いてきた。




「な、何でッて…、決まってるだろォ~!!

 そんな高いトコから落ちたら危ないだろォがァ~~ー……!!」

 この高さから落ちれば、軽傷では済まないだろう。



 優に、2メートル半は有りそうだ。


 下手をして打ちどころが悪ければ命に関わる大事故になる。

 


 見上げているこっちの首もだんだんと痛くなってきた。




「ヤダよォ~~!! ベェェ~✨😜✨🎶」

 可愛らしくピンクの舌を出し、あざけるようにあっかんべーをした。



「お、お前なァ~……😔💦

 症二ショーに病真っ盛りのガキか……」



「あら、ガキか、どうか。ほらほらァ~…。

 試してみるゥ……✨😌✨💕💕」

 亜蘭アランは見せつけるように、ミニスカートをまんで、ピラピラッと僕に向かってめくって見せた。

 


「お、おバカか……🙄💦 お前はァ~…」

 たまらず恥ずかしくなって視線を逸らせた。



「フフ…✨🤭✨✨ やっぱり目の毒ねぇ。

 童貞チェリーボーイには」

 また美少女の亜蘭アランはゲラゲラとあざけるように笑った。



「ッ、るさい!! 僕は、童貞チェリーボーイじゃねぇよ!!

 それよりお前、今日の朝……、進路希望を提出しただろォ~……!!」

 つい童貞チェリーボーイと図星を突かれ、カッとして怒鳴った。



 真下からなのでピンクのランジェリーが丸見えだ。



 とても女子高校生とは思えないほど妖艶なまめかしい下着ランジェリー姿だ。



「え、ああ…、あれねぇ……😆🎶✨」

 ゆっくりと塔屋とうやへりに腰をろした。


「フフ……✨😌✨✨」

 バカにするように微笑んで長く美しい脚をブラブラさせていた。


 き出しの白い太腿がヤケにセクシーだ。



「あれねぇッて……😳💦

 お前、第一志望の欄に何て書いたンだよ」



「えェ…、さァ~ー……👄✨💕」

 肩をすくめ、そっぽを向いた。

 ナゼか、その仕草が妖艶なまめかしい。



「なァ……、誤魔化すなよォ~ー❗❗❗」



「フフ…… わかってるわよォ~ー😆🎶✨

 【AV女優】だけどォ~ー……🎶✨」

 あたかも当然のように応えた。



「ぬゥ……!! 【AV女優】ッてェ……。

 進路希望に……、ふざけてるのかァ~……」

 





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