30.国境の南、太陽の西
これも例によって村上春樹の作品です。これはもしかしたら、ノルウェイの森を読んで面白いと思った方は、この作品も気にいるかもしれない。私は主人公に取り巻く喪失感とかそういうものがノルウェイの森に似通っているように感じたし、恋愛的な要素が含まれた小説だからです。
高度経済成長の中を生きた当時の人の不安とか、そういうのも反映されたこの作品は、その時代を生きた人なら共感するのかな?多分。ダンス・ダンス・ダンスとかが面白いと思った方も好きかもしれない。ただこの作品はリアリズムなのかな?少なくともファンタジー的な要素はないので、そういう方がいい方もぜひ。
あらすじ
「僕」は一人っ子という育ちに不完全な人間という自覚を持ちながら、成長と共にそれを克服しようとする。義父の出資で開いた「ジャズを流す、上品なバー」(文庫版、95頁)が成功し、二人の子供を授かり、裕福で安定した生活を手にするが、これはなんだか僕の人生じゃないみたいだなと思う。そんなとき、小学校の同級生だった島本さんが店に現れる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます