9.こころ
今回は夏目漱石の「こころ」です。
この作品は教科書でも扱われることが多いわけですが、長い小説なので載るのは一部分だけです。話は大きく三つで限られているんですが、そのうち「先生と遺書」の最後の方が掲載されることが多いです。というのも、そこが1番話が動くところだからなんですね。つまり、そこを読めばとりあえず「こころ」の大体はわかる、という部分なわけです。しかし、この小説の面白さは、最初の方も読まなければ、完全には味わえません。スターウォーズの4から6までを見なきゃ、1から3を完全に楽しむことはできないのと同じです(違うかな)。まぁ、どうせ教科書でやったなら最初から読んで、漱石の文章を楽しみましょうやってことです。
ちなみに、「こころ」は、太宰治の「人間失格」と日本の1番売れた小説でマンツーマンでずっと闘っています。ただ「人間失格」って時々映画の題材にもなったりしてピックアップされる機会が多いので、それと互角かそれ以上で闘う漱石はすごいなぁって。
あらすじ(今更語る必要なんてないかもしれないけど)
この小説の主人公である「先生」は、かつて親友を裏切って死に追いやった過去を背負い、罪の意識にさいなまれつつ、まるで生命をひきずるようにして生きている。と、そこへ明治天皇が亡くなり、後をおって乃木大将が殉死するという事件がおこった。「先生」もまた死を決意する。だが、なぜ…。
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