8.エイジ

 重松清という作家に出会ったのは中学二年生の時です。多分私は重松清の小説が1番響く年頃に出会ったから、この人の小説が大好きなんだと思います。

 エイジは、中学生が主人公です。主人公が中学生で、複雑な年頃なりの悩みとかを描いた作品は重松清の小説の中ではよくありますが、それが1番リアルな描かれているのはエイジだと個人的に思っています。重松清の小説でよくある、「いじめ」のこととか、性のこととか、親へのこととか、そういった中学生が共感するようなことがたくさん書いてあるわけです。


 あらすじ

 ぼくの名前はエイジ。

 東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。

 その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、

 ついに捕まった犯人は、同級生だった――。

 その日から、何かがわからなくなった。

 ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?

 ……家族や友だち、好きになった女子への思いに揺れながら成長する少年のリアルな日常。


 中なんで中2の時ってあんなに世間とか親に対して懐疑的になった(この表現をしたら、多分当時の私はキレたんだと思う。他人に言葉にされたら、そのことに対して反抗したくなるような年頃だったのだと、今になったら思うから)のだろう、ということはこの本を読んで少しわかるようになった気がします。少なくとも私は。

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