6.風の歌を聴け

 ええ、早速二回目の村上春樹です。いいじゃないですか、好きなんだから。

 というわけで、村上春樹「風の歌を聴け」なんですが、この小説は村上春樹の1番最初の小説です。なんでも、彼が野球観戦していたときに、突然小説を書くことを思いついたらしいですね。

 この本はあらすじを語るような小説じゃないし、無理に語ろうとすると、私が読んで感じたものをそのまま伝えることができないような気がするので、あらすじはあえて語らない。めんどくさいからではない。決して。

 この本の特徴的なところといえば、かなり短い小説というところと、独特な文体だと思います。もともと村上春樹という作家は読み手を選ぶ作家というのが一般論らしいですが、この本はさらに読み手を選ぶような気がします。外国の小説を翻訳したような文体で、少なからずそれを批判的に見る人もいたようです。キザな文体で、シーンは日本を感じさせないオシャレな感じだし、どことなくアウトローさえ感じます。しかし、それが読んでるとたまらなく心地良かったわけです。

 ストーリーより流れを楽しむ、というのは本来意図されたものではないかもしれないけど、そういう楽しみ方もあると私は思うわけです。


 ここまで書いて、この小説の魅力を伝えきれたかと言われると、私は首を傾げざるを得ない。

 しかし、

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