陸前合体スーパーミヤギレイバー
ミヤギトランジットと「融合合身」を果たした早坂祈音は戦闘ロボット「ミヤギレイバー」へと変身・変形した!
だが融合合身を果たしたばかりの祈音=ミヤギレイバーに帝鮫はついにどす黒い収束波を放つ。
「させねぇ!レイバーキィーック!!」
「祈音ちゃん!?」
ミヤギバトルシップの司令室(社務所)からミヤギレイバーの戦いを見守る生徒と顧問。
だがミヤギレイバーのレイバーキックは帝鮫の収束波を楽々と片足先で切り裂き、帝鮫の口元に強いキックをお見舞いした。
さらに、
「これで…どうだぁ!?」
帝鮫を蹴り上げ、石巻湾の海面に叩きつけた。
「やったぁ!!」
「祈音ちゃんが怪獣を!」
「いや、喜ぶのはまだ早え!」
「え?」
祈音=ミヤギレイバーの活躍に歓喜が湧く司令室だったが祈音は既に帝鮫の次の手を感じ取っていた。
横たわった帝鮫が近くき漂着していた漁船を手当たり次第食い荒らしたのだった。
「ひえええ!」
「バケモンだー!」
「海上保安庁ー!」
人が乗っていた漁船は一目散に退散したが、帝鬼はそれを追う。
「させるものか!!」
空の上からミヤギレイバーが帝鮫の頭上のレイバーキックを与え、足止めさせる。
「船を食うだけならず人までくうどは
司令室
「だけど船を喰らうたびに増殖するあの怪獣にあの大きさのミヤギレイバーでは限界があるのしゃ!なんとかオラだも加勢できねぇかなぁ?」
顧問の愛子が悩むと、狩野幸音の前のタブレットにある情報が映し出された。
「先生、ミヤギレイバーは、このミヤギバトルシップと合体して大型人型ロボットになれるんです!」
「ミヤギバトルシップともう一つの合体形態があるって事!?」
「はい!今度は大型の人型ロボットです!」
「合体承認ボタンは私に任せてください!」
「大型ロボットへの合体と言えば男のロマン、燃えてきたねぇ!」
「それで祈音ちゃんに加勢できるなら、お願い!」
顧問の愛子と先輩たちに懇願され、十一面神呪心経に十一面観音真言を唱え入れ、睦弥のモニターの一角にある陸前合体起動プログラムにはめ込んだ。
「
-プァーン
-ピカー
はめ込まれた十一面神呪心経は光り輝き、外で帝鮫と戦っているミヤギレイバーを包んだ。
「陸前合体!」
ミヤギフォートレスが先に変形を開始した。
胸に六芒星を象ったエンブレムが現れ、その胸部分が開かれると、ミヤギレイバーは両腕・コアの3つのパーツに分離した。
ミヤギトランジットのうち、右脚と左脚を構成する部分はミヤギフリートから伸びた腕パーツと合体。
残る上半身はバスの先端車両のみの状態となった「コアパーツ」となり、ミヤギバトルシップの胸にはまり再び胸に六芒星が現れた。
そして巨大ロボット全体に早坂祈音全身の意識が行き渡る。
「陸前合体スーパーミヤギレイバー!」
宮城県の守護神が今誕生したのであった!
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