東北地方乗り物同時多発消滅事件

東北地方太平洋側、江戸時代までは陸奥国と呼ばれた地区。

その内宮城県の仙台湾を航行中の太平洋フェリー社のフェリー「きたかみ」

青森県大湊基地より同じく仙台湾を航行中の海上自衛隊の護衛艦「いずも」型

東日本大震災で被災しBRTとなったJR気仙沼線のバス車両。

その2隻が仙台湾内で、登米市内にあるBRT専用レーンを走行中に、突然進行方向の目の前に円形の異空間への入り口が現れ、停止する余裕すらなくそのまま引き込まれてしまった。


同じ頃、青森県内の北海道新幹線、新青森駅~奥津軽いまべつ駅間の線路上に同じく円形の異空間への入り口が出現。

上りからはH5系新幹線「はやぶさ」号、下りからはE5系新幹線「はやぶさ」号が緊急停車することなく全編成がそのまま異空間へ引き込まれてしまった。

同じ青森県内でも弘南鉄道の大鰐線で走行中のラッセル車「キ105」

&電気機関車「ED221」が、津軽平野を北上する津軽鉄道DD350形ディーゼル機関車&オハ46型客車2両&津軽21型気動車が織りなす津軽鉄道名物「ストーブ列車」も、同様に目の前に現れた円形の異空間に全編成が引き込まれてしまう。


同じ頃、福島県の常磐線を走行中のE657系特急「ひたち」号が、会津鉄道会津線を走行中の東武500系特急電車「リバティ会津」号が、東北新幹線、新白河駅~郡山間を走行しているE2系新幹線「なすの」号の目の前にも同じく円形の異空間への入り口が現れ、全編成ごと列車を異空間へ引き込んでしまった。


同じ頃、岩手県の釜石線宮守駅付近のめがね橋を走行するキハ110系快速「はまゆり」

宮古市内の国道106号を閉伊川に沿って走行するスカニア製二階建てバスの「盛宮106特急バス」

そこにも円形の異空間への入り口が現れ、快速はまゆりと盛宮106特急バスを引き込んでしまう。


東北地方日本海側、江戸時代までは出羽国と呼ばれていた地区。

その内秋田県では、田沢湖線内を走行中のE6系秋田新幹線「こまち」号が、羽後本線を走行していたE653系1000番台U104編成特急「いなほ」号が、奥羽本線を走行していたE751系特急「つがる」号が全編成ごと目の前に現れた円形の異空間への入り口に引き込まれていく。


同じ頃、山形県では山形の上空を飛行中の旅客機エアバスA320が空中で、奥羽本線を走行していたE3系2000番台山形新幹線「つばさ」号が、線路上で同様に円形の異空間への入り口が現れ、そのまま機体を異空間へ引き込んでしまう。


その他にも一台の杭打ち機パイルドライバーやディーゼル機関車などが異空間に引き込まれ、消滅したとのニュースが東北六県を賑わせた。

「ニュースをお伝えします。昨日東北六県の各地で急に消滅を絶ったとされる、海上自衛隊の護衛艦いずも型と、ジェットスター成田~庄内線と、東北・北海道・山形・秋田の各新幹線と、常磐線の特急ひたち〇号と、羽越本線の特急いなほ〇号と、奥羽本線の特急つがる〇号と、釜石線の快速はまゆり号と、会津鉄道に乗り入れていた東武鉄道の特急リバティ会津〇号会津田島行きと、青森県の弘南鉄道のラッセル車と機関車の二台と、津軽鉄道のストーブ列車と、岩手県の岩手県北バス「盛宮106特急バス」など各公共交通機関が、消滅したと同じ場所から無事発見されました。警察や交通会社はこの後、詳しい事情を聴くそうです」

異空間に引き込まれた乗り物は1日経って引き込まれた場所から何事もなかったかのように元に戻され通常運転を始めた。

中のいた乗客たちの記憶は時間が止まっていたようで何も覚えていなかったという。


このニュースを聞いた人々は口々に「現代の神隠し」だと噂した。

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