日本からの転移者・相馬明美さんと現地人冒険者のハガーさん
あなたが毎日ケアしていた頭皮が、日に日に弱って行くのを眺めてるだけしか出来なかった僕を許してくれますか?
あの頃既に叔父さんの頭は、とても光ってましたね、太陽の光を反射して。
最近僕も抜け毛が酷いです。
今日も枕にしている布を詰めたパーカーに、20本くらい抜け落ちた髪の毛が付いてました。
いつかまた会えたら、オススメの育毛剤を教えて下さいね。
風間拓斗の日記から一部抜粋
昨日は散々な目に会った。
だって俺の真上で首が落ちたんだよ、血だらけだったよ、全身が。
でもラミラちゃんが地獄に行く前にオッパイ揉んどけば良かった、柔らかそうだったな……
(オッパイに罪は無いのにな)
何時もの冒険者ギルドのロビーだな。
「おはようございます。シャミイさん、ボンゴさん。今日もダンジョンに行くので前日の討伐記録の消去をお願いします。」
昨日言われたから仕方なくシャミイさんのカウンターに並んだんだ。
「おはよ、今日はシャツ1枚かい?いくらゴブリン専門だからってゴブリンを舐めすぎじゃないか?」
相変わらず爆乳を強調しつつ谷間が見えてる服を着てるシャミイさん。
相変わらず肥ってるボンゴさん。
「鎧が無いならギルドの貸し出し品でも使うか?素肌にシャツ1枚だと一撃死出来るぞ?」
やだよ汗臭いじゃん、男の汗でさ。
「大丈夫です。今日は1階層しか行きませんから。革ダンジョンで鎧の素材でも集めて来ます。」
(背中が穴だらけだからな)
俺がダンジョンに向かおうとしたら、いきなり立ち上がったシャミイさん。
いつもなら、超ミニのスカートを履いてるのに、今日は下着1枚だ。
カウンターで大切な所は隠れてるけど、陰毛が透けてます。
(いい感じにテントが貼れたな)
「ギャハハハハ、今日はエールじゃなくてミードだよボンゴ。」
「ゴブタクさんよ、朝から元気だな。たまには耐えろよ。」
元気じゃなくて、無理矢理元気にさせられてるんです。
そして耐えれません、若いですから。
ズボンのポケットに手を入れて抑えながらダンジョンまで歩いた。
なかなか治まってくれなかったよ、元気だな! 股間に住んでる等身大の拓斗よ。
10級ダンジョンで革ダンジョンって言われてるレアドロップが硬い革や柔らかい革の、河原ダンジョンに到着したんだけど珍しい人が来てる。
「おはようございます、相馬さん。どうしたんですか?10級ダンジョンなんかに来て。」
亜麻色のストレートな髪と癒し系な笑顔が素敵なEカップの、ちょいぽちゃお姉さんで常にナース服。
「あら、おはよ風間君。今日は柔らかい系の革が欲しくてさ、ここならソロでも最深部まで行けるからね。」
振り向いて答えてくれた時に、甘い匂いがした。
汗の匂いがするシャミイさんと比べたら、絶対こっちの方がいい匂いだ?あれ?いい匂い……
(シャミイさんの匂いも嫌いじゃないんだろ?)
「僕は1階層でウロウロするつもりなんで、頑張って下さいね。」
ちゃんと活動場所を伝えとかないと、この人って全てのモンスターを殲滅して行くんだよな。
(ソロだとね)
普段ならサポートしかしないのに。
微笑みながらギザギザの付いたメイス“轟音丸”と言う俺が裏技で作って、闇市に流したメイスでボコボコに殴るのが快感らしくて。
「それじゃ1階層はスルーしてあげようかな、頑張ってね風間君。チュッ。」
(エアチューされた!)
俺も彼女作って、ダンジョンに泊まりで行きたい。
走って行った相馬さんの後に、のんびりダンジョンを捜索するんだ。
だってポーション99変化裏技があるなら、通り抜けられる壁があっても不思議じゃ無いだろ? 探さないとね。
「とりあえず昨日使ったポーションを補充するのに何日かかるかな……。」
今、俺の魔法鞄の中のポーションは74個。
ゴブリン5人に1個ペースでポーションが落ちるから。
(数えたくないな……)
1階層で最初に出会ったのは、犬歯が大きいバンズさん。
このゴブリンさんは下が尖った盾だけを持って、守りながら尖った部分で攻撃してくる。
「うし! 今日は全部避けてやる。」
今日は右足を前に出して、右半身をゴブリンさんに向ける。
実は俺って左利きなんだ。
(今日は本気だな)
槍をしっかり握って、盾の尖ってる部分をバンズさんの体の外に行くように弾く。
バンズさんが盾の向きが変わるのを抑えようと力を入れた瞬間に、空いた喉に向かってCの字を穂先で書きながら首を薙ぐ。
何も出来ずに粒子に変わるバンズさん。
「おっ、最初からポーション出た。幸先いいのかな。」
こんな日は、ポーションが出るのが最初の1体だけだったりした事もある。あんまり期待しちゃダメだよね。
(寂しい事を言うなよ物欲センサーってあるけどさ)
久々に8時間続けて潜れたし、1階層を殲滅出来た。
でも通り抜けられる壁は無かった。
シャツ1枚でも行けるもんだね慎重に戦う1対1だとさ。
ダンジョンの外に出たらガオパさんが待っててくれた、一緒に帰ろ。
「レオニダス師匠から連携の特訓を受けましたが、1対1だとまだまだ敵いませんね。」
今日の1階層のフロアボスはガオパさんだった、ちゃんと倒したよ。
「1対1だと負ける訳にはいかないですよガオパさん。」
今日のドロップは何時もより少し多かった。
硬い牛革80cm四方が6枚、柔らかい羊革80cm四方が1枚、ポーションが18個、魔石が56個。
(大収穫だな)
ガオパさんと2人で雑談しながらギルドまで歩いて来る間に数えた。
雑談の内容は、もうすぐ償いが終わりそうだけど置いて行く子供が心配だって内容だった。
「それではまた。次は連携を試せる階層に来てくださいね。」
「そのうち行きます。でも複数対1で死にたく無いですから、勝てる自信が付いてからにしますね。」
お互いに頭を下げて、各々のギルドに入る。
俺は冒険者ギルド、ガオパさんはダンジョンモンスターギルド。
ギルドのロビーに入ったら、久々に見たね。
「俺様を誰だと思ってる?2級パーティー豪腕の牙の前衛のハガー様だぞ。」
(あら、2級程度で
「おい!そこのチビ!何見てんだ。」
うわ! こっち見んな。
嫌だな絡まれちゃったよ。
「俺様に
うわあ、ダメだよ。
ここのギルドでそれをやったら。
既に4級冒険者のヒラリーさんが捕まってる。
ヒラリーさんは、35歳で金髪の白人さん。
俺を見るとハグをしてくれるけどオッパイが小さいんだ。
でもお尻は大きい、プリプリしながら歩く後ろ姿はかなり良い。
「あ〜あ、ダメだよ暴力もだけど、金銭をからめちゃ。」
ダメな事をやってるって意識の無いハガーさん……
「ぐふぇふぇ、久々に掘りがいのあるいい男だな。やらないか!」
来た!ボンゴさん!今日のトンファーは、ちゃんと木製だな。
他種族の男の尻を掘るのが大好きなボンゴさん。
女性には同族ですら性的興味の無い
(筋肉ムキムキの男ならどの種族でも良いらしい)
「ちょっとボンゴ!アタイにチ〇ポだけはおくれよ。」
来た!普通のメリケンサックを付けたシャミイさん。
アホな男のチ〇チンを、しごいて、しごいて、ひたすらしごきまくって、擦り切れて血が流れるのを見るのが趣味らしい。
(怖いよそれ)
「なんだ?受付が!お前たちでゅふべ!」
殴られたね、メリケンサックとトンファー同時に。
2人の姿が一瞬震えたと思ったら消えたよ、瞬殺ってこんな事を言うんだろうね。
(後頭部と顔面が凹んでる……)
ボンゴさんとシャミイさんって、二人とも、1級探索者なんだよ。
最近やる事が無いから冒険者ギルドの受付で暇を潰してるだけのさ。
因みに、冒険者が特級まで上がると探索者の10級になれる。
冒険者と探索者を比べたら、1級冒険者千人でも5級の探索者1人に倒されちゃうんだ。
(格が違うんだよな)
あっという間にハガーと名乗ったムキムキのおっさんを、ギルドの宿屋(2人部屋)に連れ込んで行った。
(防音室にね)
その後にすぐ行動に出たのはターニャさん。
身長145cm、体重ナイショ、バスト78、ウエスト52、ヒップ75の鼻の先が黒くなって、ほっぺに長い白い髭が数本生えてる。少しだけ肌が露出してるけどチラリズムが素晴らしい。
猫耳で童顔なんだけど、4人の子持ち。
(年齢は聞くとボコられるぞ、俺もボコられたから)
後ろ姿は、お尻の上、腰の部分からフサフサの尻尾が生えてて、ズボンやパンティで押さえるのが嫌いだからと、何時もローライズの服を着ている猫獣人さんだ。
この人も1級探索者だったりする。
使う武器は普通の
「はいはい、お騒がせしました。アホはほっといて通所営業に戻りますよ〜。」
この人、凄い毒舌なんだけど……
罵られたいファンが多すぎて、常にカウンターは長蛇の列なんだ。
(変わった性癖の持ち主多くね?)
今日の売上18000円。
革がいい値段で売れた。
柔らかい羊革は、相馬さんが夜ご飯を奢ってくれたお礼に渡した。
(1番安い650円の夜定食だけどな)
2階層から10階層まで殲滅したらしいけど、柔らかい革がドロップしなかったみたいだ。
超レアドロップのオーガの革をドロップしてるのにさ。
「風間君ありがとね。なかなか羊革がドロップしなくて、少しだけイライラしたから最深部でゴブリンさん達を、沢山ぐちゃぐちゃにしちゃった、てへっ。」
暑いって言いながら外した首元のボタンのせいで、ナース服の胸元から大きなお胸の谷間が零れてます。
ずっと目の前にあってガン見してる。
既に等身大の拓斗が大きくなっております。
(座ってるからバレてないはずだぞ)
「羊革って1階層しかドロップしませんよ、知らなかったんですか?」
羊革がレアで出るのは1階層だけ。
2階層からレアが爬虫類の革とかに変化する。
「え?風間君に騙された?1日ずっと探し回ったのに……。」
騙してません!心外な。
「10級ダンジョンの1階層なんて1日も行ってないから知らなかったよ。」
お酒を飲んで少しだけエロくなった相馬さん……
危険だ。
「お仕置きが必要かな?」
(メイスで滅多打ちかな?)
「何の革が欲しいか聞いてくれたら良かったんですけどね。」
オッパイに罪はない。オッパイに罪はない。オッパイに罪はない。オッパイに罪はない。
(無いよたぶん)
「明日は鎧の発注に行きたいですし、朝早く起きるつもりなのでお先に失礼しますね。」
(さっさと逃げるに限るな)
またね風間君って言った後にエアチューしてもらった。
(この時は優しい女性にしか見えないんだけどな)
最後に相部屋に入った俺が寝ようとしたベッドが、防音室に1番近いのベッドだった。
小さかったけどハガーさんの悲鳴と、ボンゴさんの笑い声と、シャミイさんの大爆笑がきこえつつ。
ずっと壁が小刻みに揺れていた。
朝まで毛布を被って、ひたすら悲鳴に耐えた。
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