現地人冒険者?のラミラちゃんと現地人のギルドマスター
拝啓、
睡眠不足は、お肌の大敵って言ってた、お婆ちゃんの言葉を、今の僕は全身で感じています。
肌どころか、全身が危険でいっぱいです。
高額な化粧水やサプリメントを大量に購入して、何時も
今日も僕は、僕的に高級品のポーションを飲みながら仕事してますよ。
何時かまた会えたら、お小遣いをくれなかったお婆ちゃんでしたけど、お爺ちゃんとの喧嘩の時は味方をしてあげますね。
先日は散々な目にあった、師匠と奥さんの夜の
せっかく性欲を吸って貰ったのに、朝の生理現象で大きくなった元気な拓斗のせいで、もう一度吸ってもらう事になった。
「なんか今日は体調がすこぶる良いな。拓斗、模擬戦でもやるか。」
吸い出した俺の性欲を、生命力に変換してアマリエッタさんから注入された、元気印の権之助師匠が言ってきたものだから……。
「ダメです師匠、ここ24時間以内で2回もアマリエッタさんに吸われてるんですよ。」
(頭から蒸発した性欲をな)
元気な師匠ほどタチの悪いものは無い。
俺の言葉をボケたフリして、聞かなかった事にした権之助師匠から、棍をひたすら打ち込まれて、黙々と打ち込みに耐えるしか出来なかった。
それが朝の4時〜6時の2時間の話だ。
(年寄りは朝が早すぎる)
師匠から解放された後に、1人で朝の8時から10級の、お肉ダンジョンって呼ばれてる森ダンジョンにアタックしたんだ。
3階層までならゴブリンしか出ないからって理由。
ちゃんと砂肝と鳥皮をドロップしたよ。
俺の好きな、ぼんじりもね。
仕事も終わって、夕方に師匠宅を訪ねたら。
「世界が黄色い……拓斗、ワシはもう寝る。」
「あら、権ちゃん。たっくんが来てるのに。」
なんて言う二人に、半裸で迎えられた。
台所に無言で向かって、冷蔵庫型の魔道具を開けて、そっと肉を置いて宿に帰ったよ。
アマリエッタさんが上半身裸だった。
(得した気分だ)
次の日の朝。
煩悩退散と呟きながら、今日も元気にギルドの食堂で朝食を食べてたら。
「おはよう拓斗君。今日もソロでダンジョンかい?」
長髪イケメンの
失礼にならないように、口の中の物を飲み込んでから。
「おはようございます東海林さん。今日は10級の要塞ダンジョンに行くつもりなんで、臨時すら組んで貰えませんよ。槍使いですから。」
要塞ダンジョンって各階層の通路が狭くてさ、槍持ちが嫌われるんだ。
長い物を振り回すなってね。
「そうか、拓斗君がどれだけ強くなれたか見たかったんだけどな。要塞ダンジョンなら一緒に行動は無理だね。」
俺の座ってる二人がけのテーブルの向かいに、東海林さんが朝食プレートを置いて座る。
食べてる朝食が最高級の2500円もする朝食なのが羨ましい。
朝から鹿児島産黒豚のローストンカツとか痛風になれば良いのに。
(万能イケメンは嫌いだ)
宿代に含まれるボソボソの酸っぱい黒パンと塩味スープだぞ俺は。
2人で漫画の話題で雑談をしながら朝食を食べ終わって、それぞれの1日が始まる。
俺は予定してた通りに要塞ダンジョンに行くつもり。
「昨日の討伐リストの削除をお願いします。」
ボンゴさん、シャミイさんじゃない第三の受付。
垂れた犬耳と笑顔が眩しい犬獣人ユミルさん21歳の受付に並んだんだ。
「おいゴブタク、あんたはアタイかボンゴの受付に並ばないといけない決まりなんだよ。」
(そんな決まりはありません)
「今日は少し真面目に仕事しないと、財布の中が寒くなってきてるんですよ。」
明後日までなら宿泊出来るけど、昨日も一昨日も殆ど稼げてないからな。
財布の中が8620円……。
(1万円位は入ってて欲しいよな)
「そんな事言うと、今日紹介しようと思ってた兎獣人のラミラちゃんを違う奴に紹介しようかなと思えるね。」
(なんですと!)
兎獣人と言えば。
長いうさ耳、腰の辺りから生えてるふわふわ尻尾、エッチなサキュバスさんにも負けず劣らず、ナイスバディな種族じゃないですか!
「申し訳ありませんシャミイ大佐!
ビシッと敬礼しながら言ってみた。
ふっ、今日の賭けはアタイの勝ちだね、昼のエールはボンゴのおごり。なんて言ってた。
(賭けてるのなんて、気にしません)
シャミイさんが、オッパイを強調しながら俺に話し掛けて来るけど。
昨日から今朝にかけて、ごっそり性欲を抜かれたから大丈夫。
大丈夫と言うか、兎獣人のラミラさんが来るまで股間の拓斗が本気を出したらヤバいと思って目を閉じてるから大丈夫なんだ。
「ちぇっ、からかいがいの無いゴブタクなんてつまんないねえ。こっちだよラミラ。」
キタ!空前絶後の大チャンスが。
前回人妻は止めてくれって言ったから独身のはず。
「おはようございます、ゴブリンスレイヤーの拓斗です。今日は宜しくお願いします。」
(最初の挨拶は丁寧に)
ちゃんと手汗もタオルで拭いて右手を出した。
もちろん、柔らかい女性の手を合法的に握る事の出来る握手の為だ。
「宜しくお願いします、ラミラです。初心者弓使いなので後衛しか出来ませんけど連携の練習をさせてくださいね。」
推定Dカップ、ウエストのくびれが凄い、お尻も見たい。
(でもここは、我慢だ拓斗)
「槍使いなんで、遠距離からサポートしてくれる方なら有難いです。」
身長が俺より5cmくらい低め。
ちょうど良い身長差じゃないか、俺はもう少し伸びるはずだし。
(体は成長期だからな)
「ゴブタク、この子はギルマスの姪っ子だからね。覚悟しなよ。」
(えっ! マジですか?地雷だろそれ!)
ギルドマスターって、思い出したくもない兎獣人ぶっちぎりの1位なんだ。
首から下がボディビルの世界大会に出場するようなムキムキで、ピチピチタンクトップとブーメランパンツが制服で、ギルド内で何時も筋トレしてる、脂ぎった
タレ目が可愛いふんわりした雰囲気の女の子なんて世界は狂ってる。
要塞ダンジョンの1階層入口まで、ラミラちゃんと2人で雑談をしながら歩いてきた。
ラミラちゃんは15歳、成人したばかりだそうだ。
こっちの成人って15歳だからね、大人なんだよ俺も。
「最初は見てください、あまり動きませんから。俺の動きが止まる瞬間がありますから、そこを覚えて欲しいです。」
ここからは真剣モード。
冗談交じりだと、倒されて俺の持ってる槍をドロップしたゴブリンさんに、ミスリルの槍だとバレてしまう。
「はい。見せてもらいますゴブリンスレイヤーさんの実力を。」
(見せる程の実力ってあったかな?)
最初のゴブリンさんは、ガオパさんの弟さんでマカオさん。
遠慮はしませんよ、そう言うルールなんだから。
左半身を向けて中段に槍を構える。
マカオさんが左手に持った小さい木盾を前に構えてジリジリ近付いてくる。
マカオさん、既にそこは俺の間合いですよ?
右足を前に出すついでに身体を捻ねじりながら、右手1本で突きを放つ。
避けられたり、防がれたりする事前提でね、案の定左手の木盾で受け流された。
受け流された勢いのままで、一歩左足を前に出しながら身体を捻って槍を引きながら半回転させて右から石突きで横に薙ぎ払う。
盾を持った左手ごと身体をくの字に折り曲げて壁に激突するマカオさん。
その後に追撃で首に穂先を突き刺して、粒子に変わったマカオさんから魔石と赤レンガがドロップした。
10級要塞ダンジョンのレアドロップは、各種レンガなんだ、1個150円だから魔石より安いけど。
「最初からレアドロップですか?羨ましいです。」
羨望の眼差しと言うんだろうか、目をキラキラさせてラミラちゃんが俺を見てる。
「こんな感じで
分かってくれたかな?最初は失敗するだろうけど、ダンジョンアタックが出来るなら講習を受けてるはずだし大丈夫かな。
(そんな甘い事なんて、無かったな)
2階層に進むと同時3体湧きとかするんだけど、それまでに15本、背中に矢が刺さった。
もちろん俺の背中だよ。
コツコツ貯金して買った皮鎧とシャツは穴だらけ。
使ったポーションは25本。
刺さった矢を抜く時に
持って来た矢は全部で15本らしい。
(全然ダメじゃん)
「今日は帰りましょうか、詰めてアタックしてもいい事なんか無いので。」
俺の背中に矢が刺さるたんびに、目に涙を溜めて謝られるもんだから、その都度つど許しちゃうんだよな。
(可愛いって卑怯だ)
「大丈夫ですか?ゴブタクさん。何本も矢が刺さりましたけど。」
やっぱりこの子も俺の事をゴブタクって呼ぶんだな、別に良いけど。
「大丈夫ですよ、大怪我をしない部分で受けたので。ポーションを使ったので怪我も治ってますから気にしないで下さいね。」
目をキラキラさせながら、素敵って言われた。
嬉しくて少し立ち止まった。
先に歩くラミラちゃんの、くびれた腰と、フリフリ尻尾と、お尻を見てたら元気になった。
(もちろん股間にぶら下がってる拓斗がな)
ポケットに手を入れて抑えて歩いたさ。
ギルドのロビーに戻って来たらギルマスが仁王立ちしてる……
俺を探してるんだな。
「お疲れ様ですマスター。」
めちゃくちゃ睨まれた!
「ラミラ。変な事されなかったか?こいつは変態で有名だからな。」
変態で有名なの?童貞なのに?彼女居ないのに?
「叔父さん、私の矢を全部壊されちゃった。」
背中に刺したのは貴方の腕でしょ。
抜く時も力任せだったから、
「そうかラミラ、お前のミスリルの矢の代金を請求しなくちゃな。」
ふぁっ!ミスリルの矢?普通の鉄の鏃の木の矢でしょ?
「ミスリルの矢ってなんですか?木の矢でしょ?」
笑顔になったギルマスが俺の首を締め上げた。
「あれはミスリルの矢だったよなあ?」
ミスリルじゃない。木の矢だ。
「ぢがいばす、ぎのやでず。」
『 違います、木の矢です。』
シュッ……ヌルッ……
俺が木の矢と言った瞬間にギルマスの首が落ちた……
「全くよう、色んな所から苦情が来てるから試して見たら、こんな簡単に引っかかるなんてアホとしか言えんな。」
長い方が両刃の剣になっているトンファーを構えたボンゴさん。
「こいつも同罪な。とりあえず死んどけ。」
ドゴンッ……
刃の沢山付いたメリケンサックでラミラちゃんの顔面を殴り抜くシャミイさん。
「ルミナス様、指示通りにしましたよ。地獄送りよろしく。」
ボンゴさん、シャミイさん、ユミルさん、じゃない4番目の冒険者ギルドの受付に座る猫獣人のターニャさんが、ルミナス様をカウンターの中にある通信の魔道具で呼び出した。
(ユミルさんは早朝だけが勤務時間)
現れたのは女神様、相変わらずエロいけど今日は、下着を着けておられる。
(紫のレースのヤツか、寝ようとしてたな)
「ハイハイ、みんな顔を伏せてー。馬鹿ね、せっかく罪を償う機会をあげてるのに。逝っちゃいなさい地獄に。」
俺は顔を伏せなかったよ、だって豊満ボディを見たいもの。
紫の下着がスケスケの布に透けて、元気いっぱい股間の拓斗が張り切った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます