第6話 水蜜桃
水蜜桃を撫でると
ふふ ふふふ
やわらかなうぶ毛の手ざわり
青々の芝生
少女の腕と腕
氷水の鳴き声
手のひらの水蜜桃
懐かしくて
くすぐったくって
ふふ ふふふ
窓を開けて
ノスタルジヤをなびかせ
わたしは部屋着
くすーっと
ナイフで貫く
水蜜桃
甘い香りと
汁の月
光の詩 小鳥 薊 @k_azami
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます