遊園地
お風呂に入ると出てくると何も着替えていない。パンツを履いている。
太樹はその場にあぐらをかいている。ポゥーとしている。布団は畳んである。
クシャクシャになった白のワンピースはそのままに。
頭はお団子にしているキョウコ。鏡の前に座った。じっと顔を見て、化粧品を取りに行く。
化粧台にもどって、化粧を始める。ファンデをおでこをなって肌色にあわせる。
パタパタ パタパタ 「何処まで塗るのって感じ?」
「あっ 何 見てるの? もしかしてまた また🙅🏻♀️ダメ」
「何がダメなの?」
「鏡の中のキョウコは目の化粧をしている」
アイシャドーを塗り、目をパチリクリさせて瞳を輝かせて行く。
そして口紅に お口をぱくぱくさてティシュにつけて出来上がり。
時たま鑑を見ると鋭い視線でこちらを見る。
その内見るのをやめた。
「ねぇ 着替えるから向こう見てて」
「はい」
頭はお団子のまま そのまま着替える。ブラジャーはなし。ズドンと白のワンピースを下ろす。
梅雨空の晴れ間 少し暖かい気がした。でも20世紀は寒い。まだ温暖化とも言われていない頃の話。
「ねぇ 寒いよ それじゃあ」
「でもないとぉ」
「それなら 俺のセーター着ていきなよ」
「ありがとう」
「うーん」
「行こう ねぇ」
「まだ早くない」
「そんなことは・・・」
「まだ 7時にもなってない」
「 イイトウ なにがいけない等・・・」
「はい ごめんなさい
そうだ 朝食をたべようねぇ」
「そう じゃあ出かけよう」
「いこう」
ドアのノブをもつと、部屋を出て行った。すぐさま太樹も追いかけるように跡を追う。
キョウコはエレベーターの前に立ってる。
横に行くと肩に手をかけた。さり気なく そんな気で肩に手を回した。
エレベーターを出ると手を増して歩く。
「歩き憎い」
「そう」
「だから 歩き憎いって」
「手を解くよ」
「こうするの?」
「そう」手を繋いであるいた。結構照れ臭い。
車の置いてある方向ではない方向に向かった。
「こんな時間 空いてるかな」
「車 とは方向を違うの」
「賑やかな方に向かっているから そうなるね」
太樹はそういうと黙ってしまった。キョウコも同じく黙ってしまっている。
「ないね 空いてないね」
「うーん」
「ホテル 行かない」
「えっ ホテル」
「ホテル バイキングだよ」
「あぁ 」
「東急ホテル なんでよくない」
「えっ やってるの?」
「宿泊客がいるじゃんか」
「そうか だよね」
「やってるさぁ」
「だよね」
2人の足を進めるテンポが次第に速くなっていく。ホテルの前で「ふぅー」と2人はため息をつき、そして脚を進めた。
ホテルに入ると「バイキングやってます。お金は持ってる。2人して食べたいんだけど」
「はい ではこちらで」
「ありがとう」
「
「
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