渋谷
渋谷の駅前に着くとワンウィークリーマンションの看板がある。
車を止める場所に車を止めて、歩き出す。2人して「カッコ悪いな」
「そんなことを言うなよ」
「だって どんどん膨れてるよ」
「わかってるよ」
「部屋を借りないといけないだろう」
「そうだけど キャハハハ」
「笑うなよ」
「わかった」
「まだ笑ってるだろう」
「おかしいだもん」
そのままの格好で太樹は入っていた。キョウコもついてくる。
「面白いでしょう この顔を」
「言うなよ」
「昨日 酔っ払いと喧嘩して こうなっちゃったの手は出してないけど やられちゃったのかな
今日 一か月借りるつもりだからついてくるって
どう思う?」
「いいじゃないですか 優しくて」
「そうかな」
「いいから」
「お客様 一か月ですか? そうです」
「今なら この近くて空いてるところがあります」
「一ヶ月だと おいくらになるですか?」
「今なら15万円です」
「わかった 15万円ねぇ はい」
「内見しないですか」
「あなたを信用しているから」
「ありがとうございます」
「部屋の鍵を」
部屋の鍵とチラシを渡されるとささっと出ていた。
「そんなに痛い?」
「そうだよ 悪いけど」
帰り下りに薬屋を見つけると湿布と包帯を買った。それも大量に。
部屋に入ると上に来てるものを脱ぐ。そこにはミミズ晴れの後が無数にあった。「キャー」
「お前うるさいよ」
「貼ってくれないの?」
「えっ どこまで貼るの 身体が冷えるよ」
「仕方ないな キョウコが思うところまで 貼って」
「背中を見せて 9枚ね」
「前を見せて」
「前も凄い 4枚かな 6枚かな」
「何やってるの?」
「タイミングが良くなかったんだ」
「そこにお金がある お昼寝を買いに行ってくれ」
そういうと太樹は横になりながら寝込んでしまった。
置いてある財布には手を出さず、買い物に行った。
ドアが開き閉まると完璧にひとりになった。だが、変わらない太樹は。
お腹が空いた。そう思いながら歩く。
キョウコはなにか 「買って行こうかな」と思う。
ケーキがいいかな、それとも何か食べ物がいいかな。
何がいいかな。喜ぶ顔と歪んだ顔が同時に映り込む。「あらら ・・・」
そして 笑いだす。「キャハハハハ」
時代は20世紀 未来のことはさておき 今を楽しむ。ノストラダムスがいたからね。
さておき キョウコさんは色々なもの買った。ニコニコしながらお家に帰る。
「ただいま」
「・・・」何も聞こえて来ない。
ドアを開けるはドアに鍵掛かっている。
ガチャガチャとやって鍵がかかってる。
「開けてよ」
「なんだよ キョウコか」
起き上がってドアを開けにいく。「待てよ」
ドアを開けた。「キャー キャハハハハ」
「フザケンナよ」
「・・・」大きな紙袋を持って入場。
「食べる?」
「後で 」
「うーん そう あぁ」キョウコは思いついたように歯ブラシを買いにいこうと思った。
鍵はこれかな「これ?」
「そうだよ」
「ありがとう」ついでに白ワンピース着てみよう。
その場で背をますっぐにして上着を抜いだ。ボタンを開けて着てみる。
下のキューロットを脱ぐ。
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