社長

何度も殴られる泣いても許してくれない。もう一発喰らった時「ウォー」とはねったしまった。


それがいけなかったのか、画面を叩かれた。


後ろ手に紐で縛られている状態で前を叩かれている。


たまったもんじゃない。

時計を見た。もうてっぺんを超えてる。


帰ってこないだと騒いでいるだろうと思った。


「おいおい 社長の家を教えろ そしたら許してやる

いいなぁ」

「03 3○○ ○○44です」


「素直だな」

「さて 社長 素直かな」


「・・・もしもし太樹の預かってるものだけど・・」

ちょっと部屋を変えるか



何を喋ってるか全然わからなかった。泣いても叫んでも許してくれない人がいることは察しがついた。




車を返してもらったの2時過ぎだ。それから今日まで泊まったホテルまで1キロ。


車に乗って戻る。

ロビーの光が目に入る。ゆっくりと進む車にヘッドライトの光が目に染みる。


同じ車に誰か乗っているようだ。近くに来て車を止めた。


車を止めるとキョウコが降りてきた。「どうしたの?」

「自分はもう東京帰るよ」


「えっ いいよ ついていくよ」

「家は」


「いいって」

「じゃあ・・・のりなよ いいだろう」


乗り込む前にもう1人いた。車の中にいた京と話す。

「悪いな 社長がなんとかしてくれた 他で取り替えさなきゃなぁ」

「ああ・・・じゃあまた」


助手席にキョウコを乗せて車を出した。


「ねぇ 本当にいいのかい」

「いいよ」


高速に乗るとすぐに夜中である。トラックばかりの高速をひたすら走った。キョウコは。いつまのにか寝て居た。


身体が痛いのはそれで目が開いた。


朝方に関西を通り過ぎていた。



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