前日
朝 9:30に目覚める。起きたら風呂に入ろと決めていた。その通りに動く。
実に忠実に動く。頭を洗い、身体をさっと洗う。
10分後にはお風呂出てくる。
支度できた。と散らばった服を鞄に入れている。
太樹は着替えた。カバンをもって出かけた。部屋に何の自分のものはない状況。
ロビーに行くともうすでにそこには京と鈴木が待っていた。
お金を支払う。
「支払いはありません。明日は泊まります」
「空いてるでしょう。なら、いいや 」
「行こうか」
「ああ」
太樹は鞄を背中に背負った。京を頭に鈴木に続いた。この日の福岡は眩しかった。
駐車場に向かった。二台だけ輝いて見えた。光の加減と二台が新車だったせいかもしれない。
「二台行く それともどちらか一台で出かけるかい」
「俺はどっちでもいいけど 京に任せる」
「今日は福岡だし 一台で行こう」
「どっちにする」
「お前のしたら」
「いや お前のにしろよ」
「俺のでいいよ それなら荷物を」
「ああ わかった」
大きなボストンバッグを一つ二つと出してきた。
トランクを開けて待ってそれらを入れると閉じた。
「京 行こうか」
「ああ」
太樹が運転し、京が助手席に座り、そして後部座席に座った。
カセットはボゥーイΦである。
「どこに行く」
「なにしろ北に向かって」
「30分も走ると鹿児島に行くのか」と言い出すところだ。
「この辺でいいや」と言い出すところを見ると京も福岡を調べていないと飯を食べようと言っていた。
「まだ11時にもなってないよ」
「その辺でクルマを止めろよ」
暴走族 元リーダーって感じだ。流石にそこは曲がってしまう。太樹は言葉通りだ。
太樹は車を降りた。どこに行くこともない。ここにおいていたら駐車禁止を取られる。
車に戻ると「あそこの中華屋で食べない」
「いいけど」とその言葉にのったつもりで食事に行く。
車を駐車して目の前の道路をUターンして車を注射した。
「こんばんは やってます」
「えっ 何? 食べるの?」
「はい」
「いいよ いいよ」
「3人なんですけど」
「構わないよ いいよ」
3人が入ってくると尽かさず水が出てた。ラーメンを三つに餃子を二皿とごはん三つ。
それがあっという間に出てきた。ラーメンはこの匂いとともに九州ラーメンだ。
細麺と量が少ないと思ったら、おかわりがあるらしい。今では一般的になった当時は未だに知らなかった。
ラーメンは食べ終わると「なんて 言えばいいの」
「えっ 替え玉かな」
「替え玉 ひとつ」ザルですくってすぐにくれる。ご飯を食べ、餃子を摘んでラーメンを食べる。みんなも次々と替え玉を頼んでいく。
しばらくして、一通り食べ終えると最初の仕事の話になる。
その話を店の主人が聞かないように振る舞っていたが聞いていた。
他のことには気づかない京が黙ってしまう。
「どうした?・・・黙ってる」
目で合図をする。
「出るか」
「そうしよう」
「お愛想をお願いします」
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