第4話

放課後。

私と弟、麻季の三人でショッピングモールに向かった。

三階のフードコートに向かい、席を決めて座る私たち。

私とリョウが並んで座り、麻季は私と向かい合っている。

「さきに茅姉とマキちゃんが頼みに行ってきなよ」

「ありがとう。リョウ」

「リョウちゃん、ありがとう」

私と麻季は食べたい物を注文しに行く。

私は5分で席に戻った。

「茅姉は何を頼んだの」

「醤油ラーメンとチャーハンと餃子」

「ラーメン一口と餃子一つちょうだい」

「いいよ。友達できたの、リョウ」

「まだできてないよ。茅姉、彼氏は」

「いないよ。リョウがいればそれだけでいいよ。自慢の可愛い弟だから」

自慢の可愛い弟と言われ、リョウは頬を紅く染める。

照れてるリョウ、可愛いなぁ。

そこで慌てて麻季が戻ってきた。

「リョウちゃん、遅くなってごめんね。あれっ、リョウちゃん顔赤いけどどうしたの」

「あっ、マキちゃん...茅姉が恥ずかしいことを。行ってくる」

リョウはたえられなくなって、走っていく。

麻季は気になったようでグイグイ聞いてきた。とても興奮している麻季。

「茅ちゃん。リョウちゃん、どうしたのどうしたの」

「自慢の可愛い弟って言ったら、あんな風になった」

「そりゃあんな風になるよ」

10分後。

三人の頼んだ物が出来て、わいわいと食べた。

フードコートにいる周りの人達の視線を集めていた私たち。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る